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旺文社、晴海総合高校の探究学習に2年連続で協力
2025年4月21日 06:30
株式会社旺文社は、東京都立晴海総合高等学校が2025年4月より実施する「探究Ⅱ」授業に、課題を提供する連携企業として参画することを発表した。
この授業の目的は、実社会の課題に高校生が主体的に取り組み、社会への関心や他者理解を深めることである。旺文社は2024年度にも同校に課題を提供しており、今年度で2年連続の参画となる。2025年度の課題テーマは「大学と高校生のマッチング」で、大学の魅力を効果的に伝える広告モデルを高校生自身が考える内容になっている。
背景には、大学が抱える受験生減少や差別化の必要性、入試制度の複雑化や環境格差といった高校生を取り巻く課題がある。旺文社の受験情報誌やWebサービスといったメディアを活用しながら、大学の魅力を100%伝える広告案を考案するのが今回の課題だ。
同テーマは、高校生が大学や高等教育機関への理解を深めるとともに、入学後の学びについて考えるきっかけになることも期待できるとしている。2024年度の「探究Ⅱ」授業では、「学びについて考えるきっかけになった」「進路や将来を見据える契機となった」といった声が生徒から寄せられているという。
晴海総合高校は、1996年開校の総合学科高校で、将来の職業選択を視野に入れた進路への自覚を深めさせる学習や生徒の個性を生かした主体的な学習を提供している。特にキャリアガイダンスや探究学習を学びの中心に据えており、今後も企業との連携を深めていく姿勢を示している。