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旺文社、2024年版の高校ICT活用調査を発表、84.9%が1人1台配備で校内ネットの整備も進む
2024年2月9日 12:03
株式会社旺文社は、高校におけるICT機器・サービスの導入状況および活用の実態について2024年度版としてアンケート調査を実施、その結果を発表した。それによると高校での1人1台配備は84.9%、校内どこでも無線利用が整備されている高校は47.1%となった。
調査は2023年12月上旬から2024年1月下旬にかけて行われた。旺文社の独自リストにもとづく全国の国公私立高校5008校にアンケートDMを送付、Webページにて回答を受け付け、751校の回答結果を分析した。
高校で導入されているICT機器では、複数回答で、生徒用PC端末として71.2%がタブレット型、34.6%がデスクトップ型、38.1%がノート型となった。一方で「生徒の私物端末」としてBYOD利用も40.9%となっている。
タブレット型が多い理由として、旺文社では「持ち運んで校内外での調べ学習などに使用しつつ、必要に応じて外付けのキーボードでの文字入力も可能という利用形態の幅広さ」と分析している。また、1人1台配備は年々増加しており、前年の76.4%に対して今回は84.9%となった。
校内ネットワーク環境は、校内どこでも無線でのネットワークが利用できると47.1%が回答しトップとなった。これまでは、通常教室で無線のネットワークが利用できるとした回答が最も多かったが、今回、利用範囲が広がった高校が増えたことになる。
その一方で、校内ICT環境における課題として、ネットワーク環境については、学校全体での一斉利用に対応できないなどの、支障があることがコメントで指摘されたほか、教員スキルや生徒の情報モラルといった問題が顕在化している。
また、ICT活用の必要性を感じるポイントを問う質問では、校務負担の軽減(78.2%)や教材のペーパーレス化(74.3%)といった校務DXへの期待のほか、「情報・探求などの授業」といった授業での活用についての期待も多くなっている。さらに、部活動や委員会、進路指導・大学入試への対応、保護者への情報共有など、授業以外での活用の期待も寄せられた。
生徒用モバイルICT端末の活用状況についても、十分活用できている(13.1%)、まあまあ活用できている(62.0%)と9割近くが活用できていると評価している。