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しば漬けとタルタルの出会い!? 京都すばる高校の生徒が考案した「京都カラムーチョ」が全国発売
2025年10月21日 12:03
株式会社湖池屋は、京都府と京都府立京都すばる高等学校との3者共同開発プロジェクトから誕生した新商品「京都カラムーチョ しば漬けタルタル」を2025年10月20日から全国のコンビニエンスストア、10月27日からスーパーマーケットや一般チャネルで発売する。
同商品は、2024年5月に始動した産官学連携プロジェクトによって生まれた。湖池屋、京都府、京都すばる高校の3者が共同で進めたもので、京都府の特産品を活用した商品開発を通じて地域活性化を目指している。
京都すばる高校の起業創造科に所属する61名の高校生たちは、授業の中で自ら商品企画を考え、湖池屋社員のサポートを受けながらアイデアをブラッシュアップ。市場調査とコンセプト開発を行い、10カ月の授業における試行錯誤を経て、2025年2月に湖池屋社長に最終プレゼンを実施し、最も優秀だった「京都カラムーチョ しば漬けタルタル」の商品化が決定した。
生徒たちは、ブランドの強みである「辛み」について、「京都製七味」による上品な辛さを探究。京都三大漬物の1つである「しば漬け」に「タルタルソース」を組み合わせるという斬新なアイデアにより、辛味だけではない、酸味とクリーミーさを兼ね備えたマイルドな味わいのカラムーチョを創り上げた。
パッケージデザインも高校生のアイデアをもとに制作されており、しば漬けを想起させる赤紫色をベースに、京都の街並みや五重塔を近未来風にアレンジした意匠が採用されている。
生徒たちは「高校生活の中で、1年以上の時間をかけて制作した、私たちの思いが詰まった逸品」「笑った日も、泣いた日も、意見がぶつかる日もあったが、放課後に作業を続ける日々は、かけがえのない時間だった。苦しいこともたくさんあったが、『このプロジェクトを成功させたい』という強い気持ちは、みんな同じだった」と語っており、同プロジェクトが単なる商品開発にとどまらず、教育的価値の高い取り組みであったことがうかがえる。