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栃木で1000年の歴史を持つ「しもつかれ」、大学生が考案した新商品が2月に登場
2025年1月16日 17:00
特定非営利活動法人とちぎユースサポーターズネットワークは、栃木県の大学生と株式会社ユーユーワールド、しもつかれブランド会議、株式会社Cooking&Glowと共同開発した「ご飯にかけるしもつかれ」を2025年2月上旬から販売開始すると発表した。
「しもつかれ」とは、1000年以上の歴史を持つ栃木県の郷土料理で、伝統行事や学校給食でも親しまれている。しかし、独特の見た目や香りが原因で、苦手意識を持つ人も多い。これに対し、大学生を中心に開発した「ご飯にかけるしもつかれ」は、酒粕の量を減らし、栃木県産のヤシオマスを使用することで魚の生臭さを改善。常温保存が可能な瓶詰め製品として新たなスタイルを提案する。
同製品の開発には、「栃木県民が『しもつかれ』を誇りに思っていない現状を変えたい」という関係者の熱い思いが込められている。開発チームによると、多くの栃木県民は、「しもつかれ」を栃木県の郷土料理と認識している一方で、「おいしくないもの」と捉えていると分析している。
また、開発チームは「しもつかれ」が「もったいない精神」や味の違いを尊重し合う文化が詰まった魅力あふれる伝統的な郷土料理として、時代に合うように形を変えながら食べ続けられることが大事と考え、初めての人にもおいしく食べてもらえるような新たな「しもつかれ」を開発したという。
同商品は栃木県産の素材を100%使用し、保存料を使わない無添加食品で常温保存が可能なことも特徴だ。内容量は100g、価格は600円(税抜)で、栃木県内の協力店舗で販売される予定となっている。
「しもつかれ」のイメージを一新し、栃木県を代表する郷土料理としての定着を目指す同商品。開発チームは、同商品を通じて「しもつかれ」をもっと身近で親しみやすい料理に進化させ、多くの人々にその魅力を伝えていく考えだ。