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ASUS、超小型上AIスパコン「Ascent GX10」をEDIXで展示、校内でローカルLLM構築やAIアプリ開発も可能に

超小型のAIスーパーコンピューター「ASUS Ascent GX10」

 2026年5月13日(水)から15日(金)まで、東京ビッグサイトにて開催する教育分野の展示会「EDIX(教育総合展)東京2026」が開幕した。ASUS JAPAN株式会社のブースでは、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」を採用した超小型のAIスーパーコンピューター「ASUS Ascent GX10」を実機展示し、ローカルLLMなどが稼働している様子を見ることができる。

 「ASUS Ascent GX10」は、NVIDIA DGX Sparkをベースに開発された製品。次世代チップのNVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipを搭載し、FP4演算において最大1ペタフロップス(PFLOPS)のAI演算性能を備える。本体サイズは150×150×51mmで、サーバー用の特別な電源環境も必要としない低消費電力となっており、設置場所を選ばずに使える。必要があれば持ち運んで利用可能だ。

本体サイズは150×150×51mmという小型サイズ、片手で簡単に持ち上げることがでる

 内部には128GBのLPDDR5xコヒーレント統合システムメモリを搭載しており、最大2000億パラメータを持つ大規模AIモデルの微調整(ファインチューニング)や推論を、ラボや教室といったローカル環境で実行することが可能となっている。ハードウェア面に加え、導入後すぐにAI開発を開始できるよう、Ubuntuベースの「NVIDIA DGX OS」がプリインストールされるなど、ソフトウェア環境も備わっていることも特徴となる。

 例えば、クラウド型のAIサービスでは、生徒の個人情報や成績データを生成AIを使って活用しようとすると、外部サーバーに送信される仕組みのため、データ流出のリスクが課題。これに対しASUS Ascent GX10を校内に設置してインターネットを介さないローカル環境で運用することで、情報漏えいリスクを物理的に抑えた安全なAI活用が可能になる。

「先生と生徒、校庭」というキーワードで画像を作成させた

 教育現場においては、すでに山形県の惺山高等学校で本機を導入、「自分専用AI」の構築や、AI搭載コードエディターを活用したアプリ開発など、高度な探究学習に活用されていることを報じている。

 ブースのデモでは、ローカルLLMを動かして画像を生成することのデモなどが行われているが、ほかにもAIを用いたアプリケーション開発など、できることは非常に多い。また、非常に高い処理性能を持っているため、同時に複数の仕事をさせることもできる。

 ASUSによれば、ASUS Ascent GX10はスーパーコンピューターとしては手軽に導入できる価格ということもあって、導入している教育機関や今後、導入を検討している教育機関は多いという。用途としても生成AIをローカルで構築することよりも、AIを作る側の人材育成も求められている今、AI人材育成のための環境整備に導入する例も多いとしている。

AIによるコードエディタも搭載
この画像もAIで生成した
ASUS Ascent GX10でできること

 また、ASUSの今回の展示はAIに力を入れている。AIに対する提案では、もう少し手軽にAIをローカルで活用する方法として、超小型のPCも展示している。これまで、超小型PCといえばあまり高いスペックではなかったが、低消費電力で小型のプロセッサを搭載したAI PCが登場したため、AI活用の方法の1つとして展示しているという。

超小型PCのNUCも展示。いずれもAI PCのスペックを満たしている高性能機。CPUはAMDとインテルのどちらも搭載機を用意している
ローカルLLMを動かしていて、AIが使えることを実演