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「レトルトカレー、考えました!」小6が開発から販売まで体験

NISHIKIYA KITCHEN(株式会社にしき食品)が、小学生とともにオリジナルレトルトカレーを開発する「学校のカレープロジェクト」を岩沼市立玉浦小学校と実施

NISHIKIYA KITCHEN(株式会社にしき食品 本社:宮城県岩沼市)は、宮城県岩沼市の岩沼市立玉浦小学校の小学生と共同でレトルトカレーを開発する「学校のカレープロジェクト」を開始した。

学校のカレープロジェクトは、小学生が「夢のレトルトカレー」のアイデアを出し、商品開発から販売までを体験する食育プログラムだ。2023年にスタートし、今回で3年目となる。これまで東京と新潟の小学校で実施したが、2025年は岩沼市教育委員会の協力を得て、地元・岩沼市の玉浦小で実施することになった。

今年のプロジェクトは4月から開始し、玉浦小の6年生が参加。全9回の特別授業を予定している。授業にはニシキヤキッチンの開発スタッフに加え、無印良品(株式会社良品計画)の店舗スタッフも先生として授業に参加する。子供たちは商品企画、味の検討、パッケージデザイン、販売までの全工程を学ぶ。

特別授業の様子

各クラスのアイデアは多数決で選ばれ、6年1組は「りんごやきにくカレー」、6年2組は「にくカレー」に決定。「りんごやきにくカレー」は給食で人気の「玉小やきにく」を参考にしており、「にくカレー」には鶏肉・豚肉・牛肉など、さまざまな肉を使う予定だ。

子供たちが考えたカレーのアイデア
開発するカレーを多数決で決定
6年1組は「りんごやきにくカレー」に決定
6年2組で決まったアイデアは「にくカレー」

今後は2026年2月中旬の完成を目指し、玉浦小の6年生とともに2種類のオリジナルレトルトカレーの開発を進める。完成した商品はニシキヤキッチンの実店舗やオンラインショップ、宮城県全域の無印良品での販売を予定しているという。

玉浦小は東日本大震災で大きな被害を受けた経験から、防災教育にも力を入れている。2024年度は避難訓練や防災学習を多数実施し、「ぼうさい甲子園」でグランプリを受賞した実績もある。

玉浦小で取り組む防災学習の様子

にしき食品も震災で工場が浸水する被害を受けたが、約45日後に生産を再開し、以後も新工場の建設を重ねてきた。そうした背景から、災害時でも安心して食べられる食の大切さや備えの重要性を子供たちに伝えていくことを目指している。

津波で被害を受けた、にしき食品の工場