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黒板のサカワ、宮城県岩沼市の「ワイード」導入事例を公開

黒板とプロジェクターを組み合わせ、授業効果を高める小学校の取り組み

岩沼市立岩沼南小学校、「ワイード」を使った授業風景

創業103年の黒板メーカー サカワは、同社の黒板投影型のウルトラワイド超短焦点プロジェクター「ワイード」の宮城県岩沼市における活用事例を公開した。岩沼市はGIGAスクール構想で「まなび i (あい)スクール構想」を掲げ、ICT教育に先進的に取り組む自治体。iPadを活用しながら個別最適な学び・協働的な学びをめざしている。

同市は、教員用iPadや各種アプリなどICT環境整備の充実に力を入れており、プロジェクターもそのひとつ。アナログとデジタル両方の良さを生かせるワイードを導入し、日常的な活用が進んでいる。

ワイードは、4:3比率の画面が左右に2つ並ぶサイズの映像を投影できるプロジェクターで、超短焦点レンズで黒板の至近距離から直接投影ができる。2系統の同時投影のほか、投影位置を左右にずらすことのできるデジタルスライド機能が特長である。

岩沼市立岩沼西小学校の活用事例では、デジタル教科書やデジタル教材をワイードで投影する日常的な使い方から、算数の習熟度別授業の様子を紹介。個別に取り組む演習問題の時間では、投影エリアを黒板の半分に切り替えて板書と併用。教員はアドバイスが必要な児童に向けて書き込みしながら説明するなど柔軟に活用している。

また事例の後半では、岩沼市がどのように1人1台端末の活用推進に取り組んだのか、教育委員会の組織体制やアプリ導入のポイントにも触れている。

「ワイード」を活用し、算数の習熟度別授業を行う岩沼市立岩沼西小学校

続いて、岩沼市立岩沼南小学校の活用事例では、ロイロノート・スクールで思考する国語の学習や調べた内容を発表する学習、プログラミングの授業の様子などを紹介。発表するときは、児童のiPadをApple TV経由でワイードに接続し、内容を黒板に投影。この方法であれば、児童の作業過程や思考過程を投影しやすいなど学習効果の高まる様子を伝えている。

ほかにも、Google Workspace for Educationを活用して校務DXに取り組んだ内容も紹介。Googleサイトを活用した学校ホームページやGoogle Chatで教員間の連絡を行っている事例などを取り上げている。