ニュース

AI型教材「Qubena」にレポート機能を追加、保護者が子供の学習状況を確認可能に

株式会社COMPASSが、保護者がスマートフォンから子供の学習状況を確認できる「保護者レポート」を順次提供

株式会社COMPASSは、同社が提供する学習eポータル+AI型教材「Qubena(キュビナ)」において、児童生徒の学習状況を保護者がスマートフォンで確認できる新サービス「保護者レポート」の提供を今年度より順次開始すると発表した。

同機能は、教科ごとの正答率、解き直し数、総解答数、ワークブックの取り組み状況などをレーダーチャートや積み上げ棒グラフなどでわかりやすく表示。学習の取り組み状況や得意・不得意の傾向を可視化する。スマートフォンに最適化した仕様のため、学習データに触れる機会が少ない保護者にも直感的に扱える構成となっている。

[学習履歴]タブと[ワークブック]タブの開発中画面

保護者レポートに表示されるデータは、教員向けの管理画面「キュビナ マネージャー」のワークブック画面や学習カルテでも同様に確認が可能だ。データのとりまとめや保護者向けの資料作成などの作業を行うことなく、教員と保護者の間で同じ情報をもとにスムーズなコミュニケーションが可能になる。

背景には、1人1台端末によるデジタル学習基盤の活用が広がる中で、「端末上で学習が完結するがゆえに、保護者から子供の学習状況が見えにくい」という課題が生じているためだ。COMPASSは、学校と家庭のシームレスな情報連携を実現するため、保護者が手持ちの端末で見取りができる同機能の開発に至った。

Qubenaは、AIが児童生徒一人ひとりの習熟度に応じて問題を出題するアダプティブラーニング教材で、小中学校の主要5教科に対応。小中学校約2,300校で100万人以上が利用し、累計解答数は30億件を超えているという。

COMPASSでは、2025年度から2026年度にかけて、Qubenaの通常版とスターター版のアップデートを予定しており、より活用しやすいAI型教材への進化を目指すとしている。