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【2026年卒】学生の約8割が就活で生成AIを活用、paiza調査
2025年9月4日 14:30
paiza株式会社は、ITエンジニア職専門の就職情報サービス「paiza新卒」に登録する学生ユーザー1075名を対象にした「生成AIの活用に関する調査レポート」を2025年9月4日に発表した。
調査によると、2026年卒から2029年卒の学生のうち、84%が何らかの形で生成AIを活用しており、2026年卒と2027年卒では9割以上が利用経験があることが明らかになった。
調査名:「生成AI利用に関するアンケート」
調査対象:paizaに登録している学生ユーザー1075名
調査期間:2025年5月9日(金)〜5月16日(金)
調査方法:インターネットによる調査
生成AIの利用に関する設問では、「日常的に利用している」(55.3%)と「たまに利用している」(29.5%)と合わせ、84.8%が利用していると回答した。
卒業予定年と生成AIの利用率は比例しており、生成AIを「日常的に利用している」「たまに利用している」と回答した2026年卒が90.5%、2027年卒は90.4%という結果になっている。
生成AIの活用目的は多岐にわたり、「個人的な調べ物・検索」や「趣味」といった個人的な利用に加え、「大学の課題(レポート作成など)」や「大学の授業」、「大学以外での学習」など、学習目的での活用が多いことが明らかになった。
2026年卒と2027年卒の学生に「生成AIを就職活動で利用したことがあるか」を聞いたところ、2026年卒が80.6%、2027年卒は56.2%が「ある」と回答している。
就職活動で生成AIを利用する場面については、「自己分析」(62.8%)や「自分の適性理解」(28.2%)といった壁打ち相手のほか、「業界・職種研究」(39.6%)、「企業研究」(37.5%)といった情報収集、「エントリーシートの作成」(61.6%)や「就職活動用ポートフォリオの作成」(15.8%)といった文章作成など、利用範囲が広域にわたっている。
調査結果からは、ITエンジニアを目指す学生における生成AIの利用が、学習から就職活動に至るまで、極めて広範囲に浸透しており、生成AIを日常的に使いこなす「AIネイティブ世代」の特徴が浮き彫りになった。
同社は、生成AIが自己分析や情報収集、エントリーシート作成といった就職活動の具体的なタスクに活用されており、採用活動において企業が生成AIの活用を前提とした学生の特性理解や、評価方法の検討が必要となる可能性があることを指摘。企業が生成AIを使いこなす人材を適切に評価し、その能力を最大限に生かせる環境を提供することが競争力強化につながるとまとめている。