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日本経済大学の教員が高校生にデータサイエンスを指導

データサイエンスについての理解や実践方法を深める講義を実施

福岡県太宰府市の日本経済大学は、福岡県立筑紫高等学校の1年生と2年生を対象として、データサイエンスについての理解や実践方法を深める講義を実施する。

同大学は、福岡県内の多くの高校と「高大連携」を結んでおり、高校生向けの講義や研修のほか、同学留学生との交流を実施している。

筑紫高校とは2014年から高大連携を続けており、2023年には生成AIを教育現場で活用するための「Chikushi AI イノベーション(CAI)」プロジェクトを立ち上げ、筑紫高校でChatGPTに関する研修を実施した。

Chat GPT研修の様子

筑紫高校は「令和6年度高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」に採択されており、データサイエンティストの育成を進めている。この取り組みに対し、データサイエンスを専門とする同大学経済学科の吉原さくら教授と健康スポーツ経営学科の船戸 渉准教授が講義を実施する。

吉原さくら教授は、高校2年生の「総合的な探究の時間」でデータサイエンスの基礎を教える講義を担当し、スプレッドシートや生成AIを活用したデータ分析について指導する。また、船戸 渉准教授は運動部活動生に対して、運動やスポーツを科学的に行うためのデータサイエンスを講義する。

同大学では、デジタル社会やAIの発展に伴い、さらにデータサイエンスの重要性が増すと推測し、全学生がデータサイエンスやAIのリテラシーを習得することを推奨している。

筑紫高校との取り組みは、文系や理系を問わず、データ分析の手法に精通することで課題解決能力を向上させ、新しい時代をリードする人材を輩出することを目的としている。さらに、スポーツ分野では、チームの戦力を分析して的確な戦略を考える力を養い、競技者や指導者としての成長に寄与することを目指す。

講義スケジュールは以下の通り。

●吉原さくら教授による講義
7月8日(月)「データサイエンティストとは?」
 (1・2年生対象・800人受講予定)
8月29日(木)「データサイエンティスト体験〜公開データ分析編〜」
 (2年生対象、400人受講予定)
9月19日(木)「データサイエンティスト体験〜アンケート分析編〜」
 (2年生対象、400人受講予定)

●船戸 渉准教授による講義
7月24日(水)「データ収集・分析の方法について」
 (運動部活動生対象、約30人受講予定)
8月29日(木)「データ収集・分析に関する指導助言」
 (運動部活動生対象、約30人受講予定)
10月10日(木)「個人探究テーマ決め」
 (1・2年生の部活動テーマの生徒対象)