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サイバー大学、社員の大学進学を支援する「授業料マッチングファンド」を開始

サイバー大学が、社員の大学進学時に授業料の一部を企業と大学がそれぞれ負担する「授業料マッチングファンド」を開始

サイバー大学は、社員の大学進学を支援する企業と連携する「授業料マッチングファンド」を開始した。同施策では、企業の社員が同大学に進学する際、授業料の一部を企業と大学がそれぞれ負担することで、社員個人の経済的負担を軽減する。

現在、日本ではDX(デジタルトランスフォーメーション)人材の不足が課題となっている。しかし、理工系分野に進学する学生の割合が欧米と比べて低く、時間的・経済的理由から社会人のリカレント教育が進まないケースもある。同プログラムでは、フルオンラインの学習環境を活用しながら、社会人が働きながら高度なITスキルとDX推進力を身に付け、大卒資格を取得する機会を提供するという。

具体的には、企業が社員の授業料の一部を負担する場合、その同額をサイバー大学が支援する。企業と大学の負担割合は最大50%ずつとし、双方が合意した上で決定。両者が50%ずつ負担する場合、授業料は実質0円となり、学籍管理料などの自己負担のみで学習を進めることが可能だ。

連携企業の社員を対象とした学費負担の例

本制度の適用条件として、企業の一定人数以上の社員が同時に正科生または科目等履修生として入学する必要がある。入学者は、入学検定料と授業料以外の費用(学籍管理料・システム利用料)の負担が必要となるが、入学金は免除となるほか、科目等履修生から正科生への転籍も対象となる。

サイバー大学は2007年に開学した通信制大学で、ITとビジネスを学べるIT総合学部を設置している。独自のeラーニングプラットフォーム「Cloud Campus」を活用し、オンデマンド形式の授業を提供。世界のオンライン教育ランキング「Times Higher Education Online Learning Rankings 2024」では、日本で唯一ランクインし、ブロンズ評価を獲得した。

今後、同大学は同プログラムを通じて、社会人の教育機会を拡大し、企業のDX推進や人材育成を支援するほか、企業内のキャリア形成の最適化や産業界全体の競争力向上に寄与することを目指すとしている。