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大日本印刷、メタバースを活用した小学校の国際交流を実施

日本とカンボジアをつなぎ学び合いの可能性を探る

大日本印刷株式会社(DNP)は、株式会社steAmと協同で、カンボジアのプノンペン日本人学校と徳島県上板町立高志小学校をつないだメタバース空間の実証実験を行った。

今回の実証実験では、DNPが構築し京都市が提供するメタバース空間「京都館PLUS X」を活用して、メタバース空間における子どもたちの国際交流と学び合いの可能性について検証した。メタバース空間上で、両国の児童がそれぞれの地元を紹介するプレゼンテーションを実施し、また京都の魅力に触れながら、2回に渡って交流を深め合った。

実験に参加したのは、徳島県上板町立高志小学校6年生の児童18名と、カンボジアプノンペン日本人学校生の児童4名。実施日時は、2023年2月22日の日本時間14:00~15:00/カンボジア時間12:00~13:00と、2023年3月6日日本時間10:30~11:00/カンボジア時間8:30~9:00。

内容としては、それぞれの地元を紹介するポスターを描いてプレゼンテーションを実施した。事前に双方の児童が、それぞれの思いで地元を紹介するポスターを製作。1日目には次の内容が行われた。

  • 双方でメタバース空間「京都館PLUS X」内の実証空間に接続
  • 京都市より「京都館PLUS X」や京都について紹介
  • 両国の児童がそれぞれ10分程度、ポスターを使って日本語で地元を紹介

そして2日目には、ボイスチャット機能を活用して、お互いのプレゼンテーションに関する質問や感想などで交流し、お互いのことを知った。

実際に体験した子どもたちからは、アバター同士の距離次第で声が聞こえない・聞こえるといった臨場感を味わえた、離れている都道府県や国との交流ができ身近に感じられた、アバターだとリアル映像よりも話しやすいといった感想が上がった。

今回の実証実験以降もDNPは、子どもたち自身が設定した「問い」に沿った交流などについて、メタバース空間を活用して継続的に支援していくとしている。