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VTuber「バーチャル美少女ねむ」が高校「情報」の副教材に登場

「メタバースの定義」として考察された七要件が全文掲載

 バーチャルアーティストの支援などを行う株式会社ブイノスは、VTuber「バーチャル美少女ねむ」の著書が2023年4月から利用開始された高校「情報」科目の副教材「情報 最新トピック集2023 高校版(日本文教出版)」に掲載されたと発表した。

 高校教材「情報 最新トピック集 2023 高校版」は、教科書では取り上げにくい最新技術など、ICTを理解するうえで必要な重要トピックを厳選して解説する副教材。メタバースについて記述するなかで、「バーチャル美少女ねむ」の著書「メタバース進化論(技術評論社)」から「メタバースの定義」として考察された七要件が全文掲載された。

 その7つの要素とは、空間性、自己同一性、大規模同時接続性、創造性、経済性、アクセス性、没入性。メタバースにはまだ定まった定義がないなか「バーチャル美少女ねむ」による提案が、高校の副教材に掲載されたことになる。

メタバースの定義

 このほかにも「バーチャル美少女ねむ」は、2023年度の高校「情報」科目のDVD映像教材「デジタル・シティズンシップ ~情報モラルのその先へ~(実教出版)」にもアバター姿で出演、メタバースでの生活風景を紹介している。

 ブイノスでは、今回の掲載を「VTuberやメタバースが一過性のブームではなく、学校の授業で取り扱われる新たな時代の到来を感じさせる出来事」として評価している。