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探究を支援する「ひょうご起業ゼミ」を無償提供、ガイアックスが導入校を募集

株式会社ガイアックスが、兵庫県の「若年層向けアントレプレナーシップ教育プログラム導入事業」業務を受託し、「ひょうご起業ゼミ」を兵庫県内の中学・高校に無償で提供

株式会社ガイアックスは、兵庫県内の中学校と高等学校を対象に、起業をテーマにした探究プログラム「ひょうご起業ゼミ」を無償で提供することを発表した。昨年度に続き、2年連続の実施となる。

同プログラムは、兵庫県の「若年層向けアントレプレナーシップ教育プログラム導入事業」の委託事業として行う。昨年度好評を得た社会課題解決型の商品・サービス考案プログラムに加え、アイデア検証に焦点を当てたプログラムも実施予定だ。

具体的には、中学生や高校生が社会課題に取り組む力を育むために、「アイデア発想コース」と「アイデア検証コース」を用意。アイデア発想コースでは、実際の社会課題に向き合い、課題解決となる商品やサービスを考案し、プレゼンテーションに挑戦する。一方、アイデア検証コースでは、既存のビジネスアイデアを講師とともにブラッシュアップし、試作品で検証する手法を学ぶ。

同プログラムの特徴として、グループワークを中心に進行して生徒が自らアイデアを考案・検証することで主体性を引き出す設計になっている。講師は起業と教育の専門家が担当し、教師の負担を最小限にするため授業準備や運営をガイアックスが担当。所要時間は45分〜50分×6コマで、実施日時は学校と個別に調整する。

プログラムに取り組む生徒たちの様子

昨年度は800名を超える中高生が参加し、「自分たちの生活の中に多くの社会課題があることを知ることができた」「起業して社会を便利にしてみたい」などの声が多数寄せられた。プログラム実施前後の参加者アンケート結果では、起業への関心度が66.7%、社会課題に関する関心度は51.6%アップしたという。

起業に関する関心(プログラム前/プログラム後)
社会課題に関する関心(プログラム前/プログラム後)

参加した教員は、「生徒たちが普段の授業以上に好奇心を持って取り組んでいた」「正解のない課題に対して、どうアプローチしていけばよいかが生徒にもわかりやすかった」といった感想を寄せている。教員へのアンケート結果では、満足度が90.5%に達し、「次年度もプログラムを利用したい」は80.0%となった。

9割の教員がプログラムに満足と回答
「次年度もプログラムを利用したい」は80.0%に

プログラムの対象は、兵庫県内の中学校・高等学校・中等教育学校・高等専門学校(1〜3年生)で、10名以上の参加が可能であれば部活動や希望者単位での導入も可能。募集数は両コース合計で10校程度で、応募多数の場合は申込内容を審査の上決定する。

申し込みは「ひょうご起業ゼミ」応募フォームからとなっており、環境に応じてMicrosoft FormsかGoogleフォームのどちらかに必要事項を記載する。募集期間は2025年5月23日(金)の17時まで。採択結果は2025年5月30日(金)までに送付されるメールで確認できる。なお、生徒による応募は受け付けていない。