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高校生起業家、中学生向けeスポーツ大会を柏で開催

高校生起業家の多田健真氏が、中学生を対象としたeスポーツ大会を開催

NPO法人321プロジェクトが支援する高校生起業家の多田健真氏が、2024年8月19日(月)に中学生を対象としたeスポーツ大会を開催する。同大会は、不登校問題に取り組む多田氏のプロジェクトの一環で、同世代の仲間と気持ちを共有できる居場所を提供することを目指している。

多田氏は現在高校3年生であり、社会起業家を目指して活動を続けている。彼が所属する「Social Startup Studio Kashiwa」は、地域の課題を解決する起業家を育成するプログラムで、今回の大会もその一環として企画された。同大会の目的は、ゲームを通じて不登校の中学生が他校の友人を作り、新たなコミュニティに参加するきっかけを提供することだ。

イベントに登壇する多田氏

多田氏自身、小学生時代にいじめを経験し、孤独を感じることが多かったという。しかし、母親に勧められて始めた空手を通じて、彼は自分を守る力と心の安定を手に入れた。空手教室は彼にとってストレスを発散できる「居場所」となり、この経験が彼を今回のプロジェクトに駆り立てた。

不登校の課題に取り組む多田氏は、中学生で不登校になった高校生のインタビューを通じて、不登校になった理由やそのときの不安、支えとなったものを聞き、同じような経験を持つ生徒たちの声に耳を傾けた。特に印象的だったのは、すべての回答者が共通して「レッテル」による苦しみを抱えていたことだ。

例えば、「保健室に行くことが周りからどう思われているかが気になって足がすくむ」「相談室の先生に相談することが、自分が周りと違うことを認めるようで怖かった」といった声が寄せられた。

多田氏は、不登校の当事者が従来の「支援の場」に関して抵抗感を持つことがあるとして、匿名性が保たれ、ゲームなどの共通の趣味でつながることができる場所を作るためにeスポーツ大会の開催を決意したという。

eスポーツ大会を実施するきっかけや思いを語る

同大会は、単にゲームを楽しむ場ではなく、同じ境遇の中学生たちが集まってお互いに理解し合い、支え合う場としている。さらに、外出に抵抗を感じている不登校の生徒にとっても、一歩踏み出すきっかけとなることを目指している。

イベントの詳細は以下の通り。

日時:2024年8月19日(月)
開催時間:13時〜15時30分
開催場所:ラコルタ柏 2F
     〒277-0005 千葉県柏市柏5-8-12
アクセス:
JR常磐線・東武アーバンパークライン柏駅東口より徒歩約10分
柏駅東口3番のりばよりかしわコミュニティバス「ワニバース」市役所ルート乗車、「ラコルタ柏」停留所で下車(土曜日・日曜日・祝日・年末年始は除く)
参加費:無料
参加対象:中学生(定員16名)

多田氏は、今後も「第三の居場所」を提供するための取り組みを続け、さらに多くの不登校生徒に安心して参加できる場を提供していく予定だ。