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不登校児の保護者7割が「働き方に悩み」、ガイアックス調査
2025年6月12日 15:00
株式会社ガイアックスは、同社が運営するオンラインフリースクール「aini school 小・中等部(aini school)」に通う児童生徒の保護者を対象に行った調査結果を2025年6月11日に発表した。
調査では、不登校の子供を持つ保護者の約7割が「仕事との両立に悩んだ経験がある」と回答。「子供を一人で家に残すことができず、思うように出勤できなかった」「子供の様子が気がかりで、仕事に集中できない」という声が多数あり、仕事と子育てのはざまでジレンマを抱える保護者の実態が浮き彫りになった。
不登校の子供を持つ保護者に困っていることを聞いたところ、「子供の居場所の確保」(29.3%)、「子供の心のケア」(19.5%)、「経済的な負担」(17.2%)が上位を占めた。特に、自宅に閉じこもる生活で学びの場が限られ、子供同士の交流が不足することや、塾・家庭教師・フリースクールへの出費などが課題として挙げられている。
同社によると、保護者の多くが「在宅ワーク」や「フレックスタイム制」の勤務形態を希望していることが明らかになったという。
「常に一緒に過ごすことになり、お互いにストレスがたまりやすい。今後、仕事を増やしていくことがなかなかできないと感じる」(小6の保護者)
「aini schoolに行かない日は、子供が暇だと言って自分と遊びたがるが、常に遊んであげることが難しい」(小3の保護者)
「短時間登校やデイケアなどの送迎に柔軟に対応するには、パートに出るのもハードルが高い」(小5の保護者)
「本人がいつ登校するかわからないので、仕事の調整がしづらい。これ以上これが続くと、今後支障が出るかもしれない」(小3の保護者)
さらに、aini schoolを利用する保護者からは、「子供が安心して過ごせる環境があることで、仕事に集中できるようになった」という声が寄せられた。
aini schoolは、2023年4月に正式開校しており、約110名の小中学生が在籍している。平日の9時から15時の間に、多様な分野の専門家による授業を2〜3コマ受けられ、子供の興味関心に応じた選択型学習が可能だ。
同社は、aini schoolに子供が入学したことで、「ポジティブな変化」や「子供の笑顔が増えた」という回答が約9割に達したとしている。