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小6制作のフードロス解消アプリが優勝!小学生プログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix 2024」
2025年3月4日 17:00
子供向けプログラミング教育事業を手がける株式会社CA Tech Kidsと株式会社テレビ朝日は、小学生向けのプログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix 2024」の本選決勝を2025年3月2日に開催し、受賞者を発表した。
Tech Kids Grand Prixは、全国の小学生を対象としたプログラミングコンテストで、2018年から毎年開催されている。2024年度大会には全国から10,034件の応募があり、1次〜4次のエリア予選を勝ち抜いた10名のファイナリストが決勝に進出。審査は、ビジョン(VISION)、プロダクト(PRODUCT)、プレゼンテーション(PRESENTATION)の3つの観点で行われた。
総合優勝に輝いたのは、山形県の小学6年生、三浦 知(みうら とも)さんの作品「お結び」。このアプリは、食品ロス削減と貧困対策を目的としたマッチングアプリで、店舗で余った食品をプッシュ通知で必要な人に知らせ、直接受け取れる仕組みを提供する。
準優勝には鳥取県の小学6年生、葛井惇之祐(かつい じゅんのすけ)さんの「デジカン」が選ばれた。この作品は、漢字を楽しく学ぶミニゲーム集で、パズルや読み仮名を当てるゲームを通じて漢字に親しめる。
VISION AWARDは、香川県の小学5年生、鎌田千記理(かまだ ちきり)さんのメンタルヘルスチェックアプリ「ここみる」、PRODUCT AWARDは埼玉県の小学5年生、野村秋人(のむら あきと)さん制作の社会問題に焦点を当てたオープンワールドゲーム「Change The World」が受賞した。
また、PRESENTATION AWARDは、東京都の小学3年生、伊藤 彰(いとう あきら)さんの経済を学べるすごろくゲーム「すごろくオッカネー」、Cygames賞には岡山県の小学4年生、杭田賢太(くいだ けんた)さんの「忘れ物防止プログラム」が受賞している。
そのほか、協賛企業賞として、Facebook Japan賞、マイクロソフト賞、東急賞、CyberAgent賞が授与された。
決勝プレゼンテーションの審査員を務めた株式会社Cygames CTO室 Technical Directorの永谷真澄氏は、「大会の初期は『小学生がプログラミングをしていること』自体が珍しくすごいことだったが、今では当たり前になりつつある。その上で、プログラミング以外のことを多角的に学び、調査やヒアリングを重ねながら、作品として仕上げている様子を見て、素晴らしいと感じた」とコメントしている。