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最優秀賞は、家庭内キャッシュレス「いえPay」、小学生のプログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix 2023」
2024年2月29日 09:30
小学生向けプログラミング教育事業の株式会社CA Tech Kidsは、全国No.1小学生プログラマーを決めるプログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix 2023」を開催。2024年2月25日に決勝プレゼンテーションを行い、グランプリを始めとする受賞者を発表した。
「Tech Kids Grand Prix」は、これからの時代を担っていくすべての小学生に向けた国内最大のプログラミングコンテスト。今回は全国各地より、昨年を上回る7,391件のエントリーが寄せられた。同コンテストは、全国47都道府県を6つのエリアに分けた「エリア予選」を開催。各エリアから選出された10名のファイナリストが決勝プレゼンテーションにて自身の作品を発表した。
各賞の受賞者は、以下の通り。
第1位(Tech Kids Grand Prix)
近畿エリア代表 小川智也さん(大阪府/小学6年生)
作品:「いえPay」
QRコードを使い、額面のやりとりが双方で簡単に記録できるサービス。風呂洗い1回50円のお小遣いをもらっていたが、キャッシュレスが進んだことで親が小銭を持っていない時も多く、もらい損ねる危機感から着想。古いスマホでも利用できるようWebアプリ(ブラウザ)にした。開発するなかで「家族に限らず、限られたメンバーでも使えるようにしよう」と視野を広げ、セキュリティやUI、明細機能までこだわる。
第2位
中部エリア代表 谷口花穂さん(静岡県/小学6年生)
作品:「SHIBANY」
※協賛企業賞「CyberAgent賞」を同時受賞
共働き家庭が増えるなか、子供が1人で帰宅した際に、家族のかわりに「おかえり」と言う音声を流すことで防犯対策を講じるサービス。画像認証機能を活用し、子供が帰宅すると、あらかじめ録音した家族の声が流れ、音声は曜日によって変えるなどのカスタマイズも可能。家族だけが知る秘密のキーを押せば音声は終了するが、侵入者がダミーのキーを押すとアラート音が鳴る仕掛けなど、随所に実用的な創意工夫が施されている。
第3位
九州沖縄エリア代表 上田蒼大さん(宮崎県/小学4年生)
作品:「BeFree」
※VISION AWARDを同時受賞
自身が抱える困難の経験から、声で会話ができない人がスムーズに会話を楽しめるように開発したサービス。生成AIを活用し、相手の声を音声認識すると、AIが返答に使えそうな複数のキーワードを提示。その中から利用者が選択すると、文章を予測して作成する。様々な利用シーンをあらかじめ組み込んでおり、ジェスチャーよりも正確で自然なコミュニケーションの実現を目指す。
PRODUCT AWARD
北海道東北エリア代表 蓬田悠太さん(宮城県/小学6年生)
作品:「Next me」
※協賛企業賞「Cygames賞」を同時受賞
「ゲームはユーザーが楽しんでこそのゲームだ」という強い信念をプレゼンテーションで発信。「資源やリサイクルをモチーフにしたが、社会的なテーマでメッセージを訴えたいわけではなく、ユーザーが本気で夢中になる、ゲームとしてのクオリティで勝負したい」と、細部まで徹底的にこだわった作品。自分で3Dモデリングしたキャラクターデザインや背景CG、動きやエフェクト、音声、画面展開など、全て本格的なレベルに仕上げている。
PRESENTATION AWARD
中四国エリア代表 鎌田千記理さん(香川県/小学4年生)
作品:「あなたのかんがえをつたえよう」
「少子化が課題だというのに、子供の声を大人たちは聞いてくれているんだろうか。もっと私たち子どもの声を伝えたいけど、学校で調査されるアンケートはテストみたいで面白くない!」という想いで開発した、アンケートをゲームのように楽しくできるシステム。文字だけのアンケートをアドベンチャーゲームに変換し、低学年でも楽しめるように工夫した。
【協賛企業賞】Facebook Japan賞
中部エリア代表 伊藤紬記さん(岐阜県/小学3年生)
作品:「ステ☆みら」
自分で3DモデリングしてデザインしたAIキャラクターと一緒に、「ステ」キな未来(「みら」い)を目指すアプリ。 キャラクターと会話をしたり、交換日記をしながら、自分の夢や目標に向けて毎日の記録を楽しく継続する。「ドラえもんのように人間とAIが仲良く暮らす未来を叶えたい」という夢を持ち、AIとの上手な付き合い方を示す。
【協賛企業賞】マイクロソフト賞
関東エリア代表 伊藤修一さん(東京都/小学5年生)
作品:「Food loss breaker」
ホームパーティの際に各自持ち寄りすぎて残飯が出てしまった経験から、日本のフードロスの高さを憂い、どうしたらフードロスを解消できるかを考えて開発したアプリ。年齢と体重を入力し、その人が食べられる適切な量を自動計算。集まる人の食べられる量と持ち寄る食品を事前共有できる機能を開発。今後はお店にも事前に提示して外食フードロスにも役立てたいと熱意を燃やす。
【協賛企業賞】東急賞
北海道エリア代表 三浦彩乃さん(北海道/小学4年生)
作品:「はこだて救命・AED ナビ」
子供やスマホ操作が苦手な人でも実際にAEDを活用できるようにしたいと、「だれでも簡単操作で外出先から使える救命アプリ」を開発。クリックと文字入力だけのシンプルな操作、読みやすい文字に加えて、最寄りのAED設置施設を検索する機能では、地図だけでなく目印になる建物や看板を表示し、地図が苦手な人・子供もでもわかるよう工夫。設置場所は実際に自分で調べて写真撮影した。救命に関する知識が学べるクイズもあり。
また、上記賞に加え、プログラミング学習ツールおよび開発環境等を提供する企業と連携したツール賞も設置。各ツールを用いて開発された作品の中から、特に優れた作品への特別賞をが贈られた。
受賞者は下記の通り。
・「プログラミングゼミ」賞 最優秀賞
沓名薫さん(神奈川県/小学5年生)
作品:「カラーマッチ」
「Unity」賞 最優秀賞
綿貫颯人さん(神奈川県/小学6年生)
作品:「Out of imagine」
・「QUREO」賞 最優秀賞
宮地昴さん(岐阜県 /小学6年生)
作品:「2人で対戦もできるよ! 金魚すくい」