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「みんなで生成AIコース」を学校に無償提供、みんなのコード
2025年2月14日 12:03
特定非営利活動法人みんなのコードは、2025年度も「みんなで生成AIコース」を全国の小学校・中学校・高等学校に無償提供すると2025年2月13日に発表した。同プロジェクトは、株式会社セールスフォース・ジャパンの支援を受けており、学校現場における生成AIの適切な活用を促進することを目的としている。
みんなで生成AIコースは、2023年12月にβ版をリリースし、2024年11月時点で累計メッセージ数が100万件を突破した。特に小学生の利用が活発で、児童1人当たりの平均プロンプト数は37.31回と、中学生(34.14回)、高校生(22.78回)を上回った。2025年1月までの累計利用者数は36,422人に達し、教育現場での関心の高さがうかがえる。
同プログラムには、動画で生成AIの基礎を学べる「生成AIの基礎・サービス利用方法編」と、授業実践例を学べる「『みんなで生成AIコース』授業実践編」も利用可能となっている。学校での利用に際しては、アンケートへの回答などの協力が必要となるが、全国の希望するすべての学校が無料で利用可能だ。
導入校の教員からは「子供たちだけでは思い付かないようなアイデアを短時間で示してくれ、それをもとに発想を広げていくことができた」「普段自分で文章を書かない生徒、話し合いで一切話せない生徒が、生成AIとのやりとりはでき、グループワークに参加することができていた」といった声が寄せられた。
また、児童生徒からは「実際に使ったことで扱いの難しさや、ミスすることもあるということをしっかりと理解できた」「実際に使ってみると、とても便利なものだと思いました。同時に、正しい使い方を学ばないといけないなと思った」との感想が報告されている。
みんなで生成AIコースは、2026年3月31日まで無償提供される予定であり、希望する学校はフォームから申し込みが可能。みんなのコードの利根川裕太氏は「地域や環境に関係なく、すべての子供たちに生成AI時代の情報教育を届けることが使命」と述べており、生成AIを利用した情報教育の実践を続ける方針だ。