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みんなのコード、教育課程・授業時数特例校制度で取り組む教育事例の報告書を発表

 特定非営利活動法人みんなのコードは「教育課程・授業時数特例校制度で取り組む特色ある情報・テクノロジー教育事例について」の報告書を発表した。自治体や学校長がプログラミングを含む情報教育の充実・発展に取り組む選択の参考情報となることを目指して作成したという。

 現在、文部科学省では、学習指導要領によらない特別の教育課程の編成を認める仕組みを用意しており、そのなかに教育課程特例校、授業時数特例校がある。

 報告書では制度の説明、現在の利用校の事例、特例校の指定状況、申請方法といった概要が記載されているが、教育課程特例校として栃木県那須町の独自教科「NAiSUタイム」に取り組んだ、2021年度から2年間に渡って取り組んだ事例が主な内容となっている。

 NAiSUタイムはプログラミング・人間関係・防災教育を学ぶ教科。みんなのコードとはプログラミングを含むコンピュータ教育に那須町すべての学校が取り組めるよう連携した。報告書には、2年間のロードマップを作成し、実施体制と連携1年目に一部の推進校で行ったことや、2年目に那須町すべての小中学校に拡大し、各校で実施したことなどが記され、具体的な指導計画なども掲載されている。

 報告書はWebサイトで公開されており、誰でも読むことができる。また、報告書の作成プロジェクトは株式会社セールスフォース・ジャパンの若者の教育支援を目的とした助成によって実施したという。