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大学入学共通テスト「情報」の傾向とは、情報教育の第一人者が授業改善のポイントを語る
2025年1月22日 06:20
特定非営利活動法人みんなのコードは、「2/12開催 いよいよ始まった大学入学共通テスト『情報』!実際どうだった?」を開催する。対象は、高校の情報科に関わる教員や教育関係者、情報教育に関心のある人。
開催日は2月12日(水)の19時から20時30分で、開催形式はZoomのオンライン会議システムとなっている。参加費は無料だが、みんなのコードへの寄付付き応援チケットも用意。参加には事前申込が必要となっており、申込締切は2月12日(水)の18時まで。なお、アーカイブ配信は予定していない。
みんなのコードが2023年8月に発表した「2022年度プログラミング教育・高校「情報Ⅰ」実態調査報告書」によると、81.7%の情報科教員が導入に不安を感じていることがわかっている。
そのため、同イベントでは初めて実施された大学入学共通テスト「情報」を振り返り、出題内容について傾向と解説を解説するとともに、情報教育を実践する教員によるディスカッションを実施。今後の授業改善につながるアイデアを提示する。
■登壇者
稲垣俊介氏: 山梨大学 大学院 総合研究部 教育学域 教育学系(附属教育実践総合センター)准教授
東北大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了、博士(情報科学)。東京都立高校の情報科教員を経て、2024年度より現職。情報処理学会にて情報入試委員会などの委員を務める。主な著作は、監修『情報Ⅰ 大学入学共通テスト対策』(インプレス)、共著『情報モラルの授業』シリーズ(日本標準)、同『新・教職課程演習 第21巻』(協同出版)など。また、文部科学省『高等学校情報科『情報Ⅱ』教員研修用教材』、文部科学省検定済教科書『情報Ⅰ 図解と実習』(日本文教出版)の編集・執筆に参画している。
小松一智氏: 東京都立小平高等学校指導教諭
2005年に東京都で情報科教諭として採用され、2023年度から大学の非常勤講師も担当。文部科学省の「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」教員研修用教材作成WG委員を務め、同省制作の「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」授業・解説動画「コミュニケーションと情報デザイン」「情報通信ネットワークとデータの活用」「情報システムとプログラミング」に出演(2022、2023)。『情報Ⅰ』教科書(日本文教出版)などの執筆も手がける。
井手広康氏: 愛知県立旭丘高等学校教諭
2009年より愛知県の公立高校で情報科教員として勤務し、2024年より愛知県立旭丘高等学校教諭。愛知県立大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了、博士(情報科学)。主にプログラミング教育やデータサイエンス教育に関する研究に従事する。FIT論文賞(2017)、山下記念研究賞(2022)、学会活動貢献賞(2024)などを受賞。情報処理学会初等中等教育委員会幹事、日本産業技術教育学会理事、日本情報科教育学会理事などを務める。
永野 直氏: NPO法人みんなのコード 未来の学び探究部 講師・研究開発担当
元千葉県公立高等学校情報科教員。2003年の高等学校教科「情報」新設とともに、約20年間にわたり情報科の授業を担当。2011年には千葉県立袖ヶ浦高等学校に「情報コミュニケーション科」を新設し、公立高等学校として日本初の生徒1人1台の自己所有タブレット環境を導入。千葉県総合教育センター研究指導主事を経て、2021年より特定非営利活動法人みんなのコードに参画。現在は宮城教育大学非常勤講師も務める。
■ファシリテーター
田嶋美由紀氏: NPO法人みんなのコード 政策提言部・未来の学び探究部 部長
文部科学省に新卒で入省後、文化財保護、学習指導要領の改訂・普及に関する業務を経験。文化系の公益財団法人、コンサルティングファームを経て2022年5月にみんなのコードに参画。教育行政の経験を生かし、情報教育の充実に関する政策提言の業務に従事するほか、学校現場での実証研究成果の分析などを行う。著書に『学校の生成AI実践ガイド 先生も子どもたちも創造的に学ぶために』(共著、学事出版)