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みんなのコード、 学校の授業で安全に使える「生成AIコース」のベータ版をリリース

小中高対象「生成AI 100校プロジェクト」開始

 特定非営利活動法人みんなのコードは、学校の授業等で安全に使える「プログルラボ みんなで生成AIコース」ベータ版(以下、みんなで生成AIコース)をリリースした。あわせて「生成AI 100校プロジェクト」を開始する。

 みんなで生成AIコースは、株式会社MIXIが提供する子供の写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」のプロデューサーである笠原健治氏が、個人として資金提供し、子供やその家族を取り巻く社会課題の解決を目的に取り組んでいる「みてね基金」第二期 イノベーション助成のもと開発された。

 また、生成AI100校プロジェクトは、株式会社NSDが協賛したもの。小中高100校対象にみんなで生成AIコースを無償提供し、さらに、生成AIの基礎から授業実践例まで、先生が動画でいつでも学習できる環境を提供する。無償利用期間は2024年3月31日まで。利用に際しては、アンケートへの協力、授業の実施内容についての報告が求められている。

 みんなで生成AIコースの主な特徴は、学習データが安全に使えること。学校現場で生成AIを利用する際は、個人情報が外部に渡ってしまうのではないかという懸念があるが、同コースでは、Microsoft Azure OpenAIのAPIを利用しているため、対話内容がAIの学習データに利用されることはないとしている。また、先生が同コースの中でされた児童生徒の対話内容を確認することも可能となっている。

先生の確認画面

 ほかにも、児童生徒がみんなで生成AIコースにアクセスできる時間を授業時間中のみ等に制限できるほか、児童生徒のアカウントを一括登録できる(先生はGoogleアカウントが必要)。Microsoft Azure OpenAIのAPIを利用しているため、年齢制限はなく、必要に応じて、先生が保護者または児童生徒に説明するだけで利用できる。