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生成AIが小テストを作成、「コエテコStudy byGMO」の実証実験参加高校を募集

教科書に沿った問題を自動で3000問以上作成

授業の理解度確認や振り返りに適した小テストを作成できる

 GMOメディア株式会社は、2025年4月提供予定の生成AIによる小テスト作成ツール「コエテコStudy byGMO」の実証実験に参加する高校の募集を開始した。一般社団法人デジタル人材共創連盟(デジ連)と連携して募集するもので、通信制や支援学校、フリースクールを含む全国の高等学校・高等専門学校が対象となる。

 「コエテコStudy byGMO」は、生成AIが教科書に沿った問題を自動で3000問以上作成するツール。教員が出題したい内容を教科書の目次やページから選ぶだけで、小テストに使える問題が生成される。生徒は出題された問題をCBT形式で解くことができ、解答は自動採点されるほか、教員は結果の推移や解答状況などをいつでもオンラインで確認できる。

問題の検索や追加・削除のほか、小テストの配信対象を選択できる
生徒やクラス別に小テスト結果や生徒の取り組みを確認できる
自動採点機能付きなので、採点にかかる時間を削減でき、生徒もすぐに結果を確認できる

 実証実験では、実教出版株式会社が発行する2024年度用「最新情報I」の教科書内容を要約した生成AIが、小テスト作成と採点を行う。さらに同社の「高校情報Ⅰ Python」や「図説情報Ⅰ」への対応も予定。実証実験によって得た教員の声を反映し、「コエテコStudy byGMO」の精度向上や他科目への展開につなげるという。

 今回、小テストの自動作成ツールの提供は学校DX支援を目的としたもの。GMOメディアがオンライン講座サービス「コエテコカレッジ byGMO」で「ITパスポート過去問題集講座」を、高校の科目である「情報I」の教育支援として全国の高等学校へ無償提供するなかで考えられた。

 一方、東京都の調査では情報科教員へのヒアリングにおいて、小テスト作問や採点、成績管理などの業務負担が課題だったとしたことも開発の背景としている。

 実証実験の募集期間は、2025年3月31日(月)の11時までで、費用は無料。募集フォームから申し込みが可能となっている。