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手書き解答をAIが正誤判定、採点負担を軽減する機能を開発
2025年1月22日 08:20
株式会社Recursiveは、学校教材を発刊する教育同人社向けに、児童が手書き解答した「紙の計算ドリル」を自動で正誤判定するAIモデルを開発したと2025年1月21日に発表した。
同モデルは、教育同人社が提供する紙の小学生向け計算ドリルを対象としており、児童が紙教材に手書きした解答をタブレット端末のカメラで撮影すると、AIが解答の正誤判定を行う仕組みだ。
対象となるのは小学1年から6年までの計算問題で、横算形式のみならず、従来AIによる読み取りや文字判定が技術的に困難であった「ひっ算形式」や小数の四則演算にも対応している。
Recursiveは、自社で開発しているドキュメント分析・解析AIツール「FindFlow」と画像などのメディアを分析・生成するAIツール「PixelFlow」を組み合わせてカスタマイズを実施。教育同人社向けに、小学校の算数における計算問題の正誤判定・採点・成績集計ができるAIモデルの開発に着手した。
今回は、その第一段階として正誤判定機能を実装し、手書き解答をAIが自動で判定できる仕組みを構築。高度な物体検出とOCR技術を利用して、手書きの数字や記号をテキストデータに変換し、正解データとの照合を実施することで迅速な正誤判定を実現しているという。
この取り組みの背景には、紙教材の採点作業に多くの時間が費やされている現状がある。同社は、紙教材をデジタルへとつなぐことで、教員の業務負担を減らし、教育現場における教育データの利活用に貢献することを表明している。