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「情報Ⅰ」の授業で実証、生成AIで作問時間短縮&学習効果が向上――「コエテコStudy」導入校で成果

GMOメディア株式会社が、高校教員向け課題作成サービス「コエテコStudy byGMO」の共同研究論文「生成AIを活用した作問システムとその有用性」を発表

GMOインターネットグループのGMOメディア株式会社は、高校教員向け課題作成サービス「コエテコStudy byGMO」を活用した共同研究論文「生成AIを活用した作問システムとその有用性」を発表した。

同論文では、生成AIを活用した問題作成システム(作問システム)によって、教員の作問負担軽減や生徒の学習効果への影響を検証しており、一般社団法人コンピュータ利用教育学会(CIEC)の学会誌『コンピュータ&エデュケーション』2025年6月号(Vol.58)に掲載されている。

同研究では、コエテコStudy byGMOを高校3年生の「情報Ⅰ演習」の授業に導入し、生成AIによる問題の質と作問時間の削減効果を検証。生徒にアンケートを実施し、システムの有用性に関する意見を収集した。

その結果、従来2時間以上かかっていた作問時間を10分から20分程度に短縮することに成功。教員の負担が大幅に軽減された。また、解説の充実や操作性の良さが生徒に高く評価されたほか、生徒の正答率や学習継続意欲の向上も見られ、自主的な学習を促す効果が確認された。

東京都立小平高等学校 情報科教諭の小松一智氏は、「理解度を確認する小テストの問題を作る手間が省け、作問時間が大幅に削減された。今後は作問サポート機能を使って、より実践的な問題を作成・配信する」とコメントした。

早稲田大学高等学院 数学科・情報科教員の吉田賢史氏は、「ハルシネーション抑制機能を搭載した生成AIで、教科書には掲載されていない発展的な問題の自動生成が可能。学習者の深い知識定着を促進できる」とコメント。コエテコStudy byGMOが同校において有効な演習ツールとなることを期待しているという。