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マインクラフトでSTREAM教育、NASEF JAPANが独自教材を開発し加盟校に配布
部活動や探究学習で使える教材「Clubcraft」
2023年8月16日 12:03
学校の授業や課外活動などで、マインクラフトを使う教育者が増えている。プログラミングの学習やグループによる共同建築、課題解決型学習などマインクラフトは様々な学習に活用されている。
そんなマインクラフトを使って、部活動教材「Clubcraft」を独自開発したのが、特定非営利活動法人 北米教育eスポーツ連盟 日本本部(NASEF JAPAN)だ。同連盟は、eスポーツやSTREAM教育の推進を通して、デジタル人材育成を支援しており、生徒がSTREAM教育に興味・関心を持ちやすいようマインクラフトを活用した教材を開発した。
STREAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、ロボット工学(Robotics)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の6つの領域を横断的に学び、課題の発見や解決、社会的な価値の創造に結びつけて資質・能力の育成をめざすもの。Clubcraftの教材も、このSTREAM教育が学べるものとなっており、部活動や「総合的な探究の時間」に活用できる。
Clubcraftは、マインクラフトのクリエイティブモードを活用した教材。NASEF JAPANの加盟校であれば、教材をダウンロードをして利用することができる。
教材は、「調査(インプット)」、「制作(ビルディング)」、「発表(アウトプット)」の3ステップで構成されており、教材を終了すると、NASEF JAPANより「修了証明書」が発行される。
現在、Clubcraftの最初の教材「校章編」が完成し、加盟校に公開されている。校章編は、1人から5人までのチームを組み、学校の歴史・校章の意味を調査し、マインクラフト上で校章の制作を行うカリキュラムだ。所要時間の目安はトータルで約6時間。生徒が主体となって校章に込められた思いや意味を調査することで、興味・関心が高まり、学校への愛着、課題活動への参加意欲を育んでいけるとしている。
同教材は、マインクラフトの知識がない教員でも無理なく取り入れることが可能で、教員向けの資料も用意されている。課題に対してもNASEF JAPANから提出期限などは設けられておらず、指導方針に合わせて活用できる。今後は順次、テーマが追加される予定で、調査・制作・発表という3ステップを通すことで、チームビルディング、興味・関心、創造性、プレゼンテーションの力を育成していく。
なお、NASEF JAPANの加盟校になるためには登録が必要。参加費や年間費はかからない。