トピック
電子黒板導入1年目の中学校、「学びの場」をつくる活用法で「教える授業」を変えていく
数学・理科・社会の活用事例集を無料公開
- 提供:
- エプソン販売株式会社
2024年12月3日 06:30
学校に電子黒板が導入されているものの、「教材提示にしか使えていない」「いつもの授業スタイルから抜け出せない」といった課題を抱える先生方は少なくないだろう。電子黒板に限らず、新しいICTツールを授業にどう取り入れ、授業改善を進めていくべきか――多くの先生方が直面している課題である。
エプソン販売株式会社は、電子黒板を初めて導入した中学校の実践例をまとめた「 電子黒板活用授業事例集VOL.4 」を公開した。この事例集では、導入間もない教員たちが電子黒板をどのように活用し、教える授業を変えていくのか、実践や活用を紹介している。
事例集は、「数学」「理科」「社会」におけるインタラクティブな活用法を分かりやすく解説。しかも、無料でダウンロード可能となっている。電子黒板の活用が進んでいない現場やプロジェクター型電子黒板の導入を検討している学校、授業改善に取り組んでいる教員など多くの方に手にとってもらいたい。
生徒が主役に! 電子黒板に書き込み・共同編集して意見交換
同事例集が取り上げているのは、GIGAスクール構想前から1人1台端末の活用に取り組んできた京都市立西京高等学校附属中学校だ。内閣府・京都大学による「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」と研究連携を行い、ICTを活用して「教える授業」から「学ぶ授業」への転換を進めてきた。
導入当初は、全教員がプロジェクター型電子黒板の利用経験がなかったという同校。しかし、教室環境はプロジェクターが投写しやすいよう、全教室に昇降式のホワイトボードを整備していた。プロジェクター型電子黒板を中央に設置し、大きく投写できるようにしている。3カ月後には、毎時間利用する教員も増えた。
「プロジェクター型電子黒板を使う前提で、投写した問題に生徒が書き込みながら説明する授業構成に変わった」と語るのは、数学担当の教員だ。教員と画面に視線が集まり、生徒の集中力が高まったという。ほかにも、生徒からは「教室の隅にあるテレビと比べて、どの席からでも見やすい」という声が寄せられた。
社会と理科では、Microsoft Teamsで共有したファイルを共同編集し、意見共有する活用法を紹介。挙手をして意見を言うことが苦手な生徒も、端末を通してであれば自分の考えを伝えやすく、プロジェクター型電子黒板の大きな画面でリアルタイムに共有することが可能になる。
社会の授業では、プロジェクター型電子黒板を活用し、探究型の授業を実施している。地域の特色を学ぶ単元では、「Xチャート」を投写して生徒が意見を書き込む事例を掲載。担当した教員は「1時間ずつ講義をするスタイルから、単元全体で自分たちの知識やスキルを活用していく探究型のスタイルに変わりつつある」と効果を実感している。
理科の授業では、実験方法の考察を深める活用法を紹介。生徒は、班ごとに検討した実験方法をプロジェクター型電子黒板に共有し、意見交換を行う。担当教員は「共有した内容をもとに、生徒に問いかけをすることで、その後の班の話し合いが活性化し、新たな意見がどんどん生まれるようになった」とコメント。学習用端末で授業を進める秘訣についても語っている。
同事例集では、プロジェクター型電子黒板の効果や、生徒主体の授業を実現するための活用ポイントを、写真付きでわかりやすく紹介。また「学びの場の中心」として教員も生徒も、書き込んで操作ができるプロジェクター型電子黒板の導入を進めた教頭先生のコメントも掲載している。
事例集は8ページ。忙しい教員でも、気軽に読み進められるほか、校内でも事例を共有しやすいのがメリットだ。ダウンロードは、エプソンの公式サイトから。ぜひこの機会にご覧いただき、日々のICT活用に役立てていただきたい。
京都市立西京高等学校附属中学校の電子黒板の活用事例をまとめたPDF冊子がこちらのページから無料でダウンロードできます。
電子黒板を「学びの場」として、生徒の主体的な活動を引き出す実践例を紹介。先生目線で電子黒板の効果を語るインタビューや、楽しく学ぶ生徒のリアルな声が掲載されています。ぜひご覧いただき、これからの教育活動にお役立てください。
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