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1人1台端末の活用を広げたい、鍵は「電子黒板」にあり!

エプソンが「道徳」と「特別支援」の活用事例集を無料公開

さいたま市立美園南中学校 2年生道徳の授業の様子

GIGAスクール構想も4年目に入り、1人1台端末の活用については取り組みの格差も指摘されている。活用が進んでいる学校は何が違うのか。そのひとつは、授業スタイルが変わっていることだ。教員が知識を伝達する授業から脱却し、児童生徒が端末を使ってグループワークをしたり、意見共有やプレゼンテーションをしたりと、アウトプットの多い授業スタイルに変わっている。

こうした授業に欠かせないのが、電子黒板だ。資料提示や情報共有だけでなく、児童生徒のコミュケーションを活性化するツールとして、電子黒板は非常に有効である。

エプソン販売株式会社は、1人1台端末の活用推進として、多くの教員が受け持つ「道徳」の活用を掲載した「 電子黒板活用授業事例集VOL.3 」を公開した。同事例集は、無料でダウンロードが可能で、道徳のほか、「特別支援」での活用事例も掲載されている。また電子黒板を使うメリットや授業で使うときのポイント、教員のインタビューなどが8ページに簡潔にまとめられており、忙しい教員もサクッと読める内容となっている。

生徒が主体的に学ぶために「電子黒板」をもっと生かす

同事例集で取り上げられているのは、文部科学省が定めるリーディングDXスクール指定校のひとつ、さいたま市立美園南中学校(以下、美園南中)だ。同校では、ICTを活用した授業改善を積極的に推進しており、全国からの視察も多い。

さいたま市立美園南中学校。個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、校務DXの好事例を多く発信している

事例集では、中学2年「道徳」と特別支援学級「生活単元学習」における活用を掲載。道徳の授業では、デジタル副読本やリアルタイムの意見共有サービスを活用した電子黒板の使い方を授業の流れに沿って紹介している。授業を担当した教員は「電子黒板の活用で、生徒から出る意見の質も量もあがった」と語っているほか、自由進度学習や個別学習における電子黒板の活用についても紹介。電子黒板を使うメリットについて教員目線で語っている。

生徒が入力した意見を電子黒板でリアルタイムに投写し、発表を行う
ワークシートを写して書き込み
1人1台端末で自分の意見をアウトプット

特別支援学級では、校外学習の事前学習における活用を紹介。生徒たちが行きたいお店を各自で調べて、オンライン掲示板ツールにまとめて発表するという活動が取り上げられている。授業を担当した教員は「電子黒板は生徒の意欲につながるツール」と語っており、生徒の積極性を引き出し、自己肯定感を高める活用法を紹介している。

生徒がペンで自ら書き込み、積極的に発表を行う様子

事例集では、同校の教頭で元技術・家庭科技術分野担当教諭の宮内智先生のインタビューも掲載。電子黒板の活用によって得られた教育効果を語っており、日常的な1人1台端末の活用が授業改善につながっている様子がわかる。

さいたま市立美園南中学校 教頭/元技術・家庭科技術分野担当 宮内智教諭

同事例集は、電子黒板の基本的な使い方や使うメリット、さらには活用ポイントも写真で示されているので、ICTが苦手な教員や、経験が浅い教員もパッと見てわかりやすい。また、電子黒板の活用によって生徒の学びにどのような変化があったのか、授業を担当した教員の声も掲載されていて、多くの気づきが得られそうだ。エプソンの公式サイトからダウンロード可能となっており、ぜひこの機会にご覧いただき、日々のICT活用に役立てていただきたい。

★美園南中学校の活用事例を紹介した『電子黒板活用授業事例集VOL.3』
PDF冊子を無料でダウンロードし、印刷して配布も可能!

美園南中学校の電子黒板の活用事例をまとめたPDF冊子がこちらのページから無料でダウンロードできます。

電子黒板で生徒の意見を共有することによって一斉授業の理解度を高め、生徒の主体的な活動を引き出す実践例を紹介。先生のコメントも掲載されており、電子黒板やICTを使うメリットが先生目線で語られています。ぜひご覧いただき、これからの教育活動にお役立てください。

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