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メタバースとリアルで変わる不登校支援、子供たちが大阪教育大で「自分の学び」を発表

株式会社NIJIN 代表取締役の星野達郎氏と、NIJINアカデミーの生徒が大阪教育大学主催のセミナーに登壇(出典:株式会社NIJIN、以下同じく)

株式会社NIJINは、大阪教育大学天王寺キャンパスで10月13日に開催されたセミナーに、代表取締役の星野達郎氏が登壇したと発表した。当日はオンラインフリースクール「NIJINアカデミー」の生徒も登壇し、学び方や自分の経験について発表している。

大阪教育大学が主催したセミナーのテーマは、「メタバースとリアルでつくる、新しい学びのかたち―不登校の子どもたちの声から教育の未来を考える―」。学校に通うことが難しい子供たちの学びや居場所について、教育関係者や学校関係者・大学生とともに考えることを目的に開催された。

同セミナーでは、「研究」「実践」「子供自身の声」という3つの視点から、不登校の子供たちが安心して学び、挑戦できる環境について考えた。大阪教育大学の四辻伸吾氏による講演のほか、星野氏によるNIJINアカデミーの実践紹介、生徒の発表に加え、グループトークやパネルディスカッションが行われている。

四辻氏は、学校心理学の視点から不登校と子供の安心について講演。続いて星野氏は「学校の外から教育を変える―NIJINアカデミーの実践」と題し、自宅から参加できるメタバース校舎と、地域のリアル教室を組み合わせたNIJINアカデミーの学びを紹介し、安心できる居場所と挑戦できる機会の両方を用意することの大切さを伝えた。

NIJINアカデミーでは、オンライン上のメタバース校舎で授業や交流に参加できる。カメラやマイクをオフにしたまま、チャットを使って参加することも可能だ。少人数のクラスで先生や仲間との関係を築きながら、子供自身のペースで学びに関われる環境を用意している。

また、メタバース校舎だけでなく、地域の教室や行事、企業・自治体との活動も取り入れている。星野氏は、安心して過ごせる居場所と、新しいことに挑戦できる機会の両方を設けることの重要性を説明した。

NIJINアカデミーの生徒たちは、大学の教室に設置された大型スクリーンに自作のスライドを映しながら、2つのテーマで発表した。

1つ目は「好きなことから見つけた学び方」についての発表だ。「わたしの『やってみたい!』がふえてきた!」と題したスライドを使い、自分の興味や学びへの意欲がどのように変化してきたのかを紹介。新しくできるようになったことだけでなく、次に挑戦したいことが生まれた経験についても、自分の言葉で伝えている。

自分の学び方の変化を発表するNIJINアカデミーの生徒

2つ目は「校長先生への提案」についての発表だ。生徒が学校のルールを変更してほしいと考え、校長先生に向けて行ったプレゼンテーション内容を紹介した。自分の希望を整理し、相手に伝わるように説明することで、身近な環境に自ら働きかけた経験を共有した。

校長先生に学校のルール変更を提案した際のプレゼンテーションを紹介する生徒

星野氏は、青森県八戸市で7年間小学校教諭を務めた。2022年4月に株式会社NIJINを設立し、現在はオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の校長や、教師団体「授業てらす」の運営を担っている。

著書には『教室の心理的安全性』(明治図書出版、2024年)があり、2025年には青年版国民栄誉賞の内閣総理大臣奨励賞を受賞した。2026年には国際青年会議所(JCI)の「世界の傑出した若者10人(TOYP 2026)」に選出されている。

NIJINは、子供たちの「次にやってみたいことがある」という気持ちに目を向けて、一緒に育てられる環境をどうつくるかを課題視。子供たちが自分の経験を紹介することも社会との接点になるとして、今後も子供たちが安心できる環境と、挑戦できる機会を一緒につくる実践に取り組むという。

大阪教育大学での集合写真