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GIGA特需でタブレット出荷が2期連続で増加、iPadのシェアは61.7% MM総研調査
2025年度上期 タブレット端末出荷台数調査
2025年12月9日 16:00

ICT市場調査コンサルティングのMM総研は、2025年度上期(2025年4月から9月)の国内タブレット端末の出荷台数を調査し、その結果を発表した。
2025年度上期の出荷台数は371万台(前年度同期比22.8%)で、上期としては2期連続の増加となった。小中学校に1人1台端末を導入する「GIGAスクール構想」の特需により、過去最高を記録した2020年度から5年が経過、買い換え需要が市場を押し上げた形だ。
・メーカー別出荷台数シェア1位はアップル、上期は16期連続で1位に
2025年度上期のメーカー別出荷台数シェア1位はアップルで、上期として16期連続で1位を獲得した。出荷台数は229万台で、シェアは61.7%となっている。同社の上期シェアが60%以上となるのは、2011年度以来の14年ぶりとなる。台数・シェア拡大の要因として、タブレットを活用するGIGA市場でiPadが支持を集めているためとMM総研は分析している。
2位と3位は前年と変わらず、2位がNEC レノボで32.8万台(シェア8.8%)、3位はSurfaceシリーズを展開するマイクロソフトで18.5万台(5.0%)となった。4位はDynabookで15.5万台(4.2%)、5位はLIMNOで13.9万台(3.7%)と続き、上位5メーカーで83.5%を占める結果となった。
4位のDynabookは法人向けWindowsタブレットが増加、5位のLIMNOは通信教育サービス用の学習タブレット端末が堅調で、それぞれランクインしている。
・iPadOSが8年連続1位を獲得
OS別の出荷台数・シェアでは、iPadOSが229万台(シェア61.7%)で、上期として2018年度から8年連続1位となっている。2位はAndroidで94.1万台(25.4%)、3位はWindowsで47.9万台(12.9%)となり、2024年度から順位は変わらない。

・通信回線別ではWi-Fiが84.0%に
回線別の出荷台数・シェアは、セルラータブレットが59.5万台(16.0%)、Wi-Fiタブレットが311.5万台(84.0%)となった。携帯キャリアのデータ通信網を使うセルラータブレットの利用は少なく、Wi-Fi比率が前年度に続いて8割を超える状況が続いている。
・画面サイズは9インチ以上が89.0%を占める
画面サイズ別の出荷台数・シェアは、「9インチ未満」が40.8万台(11.0%)、「9インチ以上」が330.2万台(89.0%)となった。MM総研では、動画視聴や電子書籍・マンガなどのエンターテインメント利用のほか、キーボードを活用したインターネット検索やオフィスソフトの利用など、パソコンのような使い勝手に適しているためと分析。法人市場でも、操作性や視認性に優れた大画面が主流となっている。

MM総研では、2025年度通期の出荷台数は前年度比29.9%増の864万台と予測。2025年度下期は、GIGA市場における買い替え需要がピークに達するとみている。
以降は、2026年度が746万台、2027年度が684万台、2028年度が663万台、2029年度が681万台、2030年度が851万台と予測。2030年度は、第3次GIGAスクール需要のピークが期待されることで、2029年度と2030年度は再び増加に転じるとした。
タブレット市場は、教育分野の影響を強く受ける傾向が続き、今後も学校での活用が動向を左右する重要な要素になると考えられるという。




















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