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コクヨが1,000人に調査、中高生の7割が「自分に合った学び方がわからない」と回答

コクヨ株式会社が、中高生500人と中高生の子供を持つ保護者500人を対象に実施した、「まなびかた」に関する調査結果を公表

コクヨ株式会社は、全国の中学生・高校生と保護者を対象に実施した「まなびかた」に関する調査結果を2025年9月11日に発表した。

調査概要
調査対象:①中学・高校生(500名)、②中学・高校生の子供を持つ親(500名)
調査エリア:全国
調査期間:2025年8月18日(月)〜8月22日(金)
調査方法:インターネット調査

調査によると、中学生・高校生の76.0%が「自分に合った勉強法を模索中・見つけられていない」と回答している。保護者も47.2%が「我が子に合った学習方法がわからない」と答えており、親子ともに学び方に対する不安を抱えている実態が明らかになっている。

中学生・高校生の76.0%が「自分に合った勉強法を模索中・見つけられていない」と回答(コクヨ調べ、以下同じく)

約半数の家庭では「勉強のやり方」や「自分に合った学び方」について親子で十分に話し合えていないことも明らかになった。「我が子に合った『まなびかた』を見つける手助けをしたいか」と保護者に聞いたところ、78.2%の保護者が「手助けしたい」と回答している。

「勉強のやり方や学び方」を話し合えていないと思う中高生は56.6%で、保護者は47.6%
78.2%の保護者が学び方を「手助けしたい」と回答

保護者に聞いた学生時代の勉強スタイルについては、「問題を繰り返し解く」「一人で黙々と勉強する」「とにかく暗記を重視する」といった、暗記中心・個人学習型の方法が上位に挙がっている。一方で、62.0%の中高生が「親にすすめられた勉強法は合わない」と感じており、親の意欲と子供の実感とのギャップが浮き彫りになった。

62.0%の中高生が「親にすすめられた勉強法は合わない」と感じている

文具の役割に対する認識の違いも示された。「文具は勉強のモチベーションにつながる」と回答した保護者が30.6%にとどまる一方、中高生の半数超(54.0%)は「モチベーションが高まる」と回答した。この結果から、文具が学習意欲に与える影響に対して、親子間に認識の差があることが判明した。

文具が学習意欲に与える影響に対し、親子間に認識の差

最後に、自分に合った「まなびかた」を見つけることで、学習に前向きになれるかを聞いたところ、中高生の77.6%、親の85.6%が前向きになれると回答した。コクヨは、学びが進まない理由として、やり方がわかっていないことが一因であると指摘している。

中高生の77.6%、親の85.6%が自分に合った「まなびかた」があれば勉強に前向きになれると回答

コクヨは、文具とメソッドを組み合わせた「まなびかた」のアイデアを「まなびレシピ」として提案。すぐ書く見返す「メモ勉」、スキマ時間に「ちょこ勉」、バインダーにひとまとめ「とじ勉」、ごきげん勉強計画「モチ勉」のほか、文房具のストレスを軽減する製品を利用した学習法をWebページで紹介している。