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コクヨ、小学生の荷物多過ぎ問題を解決する「通学用バックパック」の実証実験を開始

コクヨ株式会社が「通学用バックパック」の試作品を福岡県田川市立伊田小学校に配布し、商品改良のための実証実験を開始

 コクヨ株式会社は、布製「通学用バックパック」の試作品を福岡県田川市立伊田小学校の1年生から6年生までの希望する小学生242名に配布し、商品改良を目的とした実証実験を開始した。期間は10月3日から12月4日(水)までの2カ月間。登下校時に使用してもらい、子供たちの感想や意見をヒアリングして商品化を目指す。

 現在、1人1台配布されているGIGAスクール端末の持ち帰りや水筒の持参などで小学生の荷物量は増加している。同プロジェクトは、荷物量の増加という課題を解決するため、元小学校教員でコクヨの商品企画を担当する社員と同校の小学生による「通学用バックパック」の共創活動となる。

通学用バックパックを受け取る児童(左)、通学用バックパックを開けて試す児童(右)

 同社は、福岡県田川市の小学生を対象に、ランドセルに関する困り事を話し合うワークショップを開催した。子供たちからは「月曜日と金曜日は上履きや体操服などがランドセルに収まりきらず、通学時に両手がふさがってしまう」といった声が寄せられた。週初めと週終わりの荷物量の多さに悩む声に対し、「伸びるポケット」のアイデアが浮かんだという。

 試作品の通学用バックパックは、下部にあるファスナーを開くことで収容部を拡張でき、持ち運びが発生する体操服や上履きなどを収容しやすくした。

 荷物の少ない日は下部のポケットを畳むことができ、月曜から金曜までサブバックを持たずに通学できることを目指した。素材はポリエステルで、本体重量を約990gに抑え、同社比で人工皮革製のランドセルよりも軽く、身体への負荷軽減が期待されるとしている。

通学用バックパックの利用イメージ