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コクヨ、IoT文具「しゅくだいやる気ペン」の実証実験を石川県の小学校で開始

家庭学習の意欲の変化・習慣化・学習意欲や学力の変化を分析する

コクヨ株式会社と石川県野々市市立館野小学校が行う「しゅくだいやる気ペン」の実証実験

コクヨ株式会社と石川県野々市市立館野小学校は、小学校低学年における家庭学習の習慣化について、IoT文具を活用する実証実験を開始した。期間は2024年5月1日から7月31日まで(9月30日まで延長の可能性あり)で、対象は小学3年生79名。

しゅくだいやる気ペンは、スマートフォンのアプリと連動して、子供の日々の努力を「見える化」し、家庭学習の習慣づくりをサポートするIoT文具。センサー付きアタッチメントを鉛筆に取り付け、勉強への取り組みに応じてたまった「やる気パワー」をスマホアプリに取り込んで見える化する。

子供たちの学習を見える化する、しゅくだいやる気ペン

しゅくだいやる気ペンは、本体の加速度センサーが書く動きを感知。ペンを動かした時間に応じて本体のLEDの色が変わり、やる気パワーがたまる仕組みだ。専用アプリを起動した状態で水を注ぐようにペンをスマートフォンに傾けると、木に実がなりアイテムをもらえることも。

また、やる気パワーが多いほど、アプリ内の「すごろく」を進めることができ、色が異なるマス目に止まるとアイテム、ゴールに到着するとあらかじめ親子で決めておいた「水族館に遊びに行く」といった「ごほうび」が表示される。

実証実験では、合意を得た家庭にしゅくだいやる気ペンを提供。家庭学習時にしゅくだいやる気ペンを児童に利用してもらい、アンケートやデータ集計を実施して学習意欲や習慣化、学力の変化などを分析する。また、しゅくだいやる気ペンを使うことで児童や保護者、教員を含む家庭学習の変化を把握することを目的としている。

保護者に向けた「しゅくだいやる気ペン」説明会の様子

コクヨは、野々市市立館野小学校と共同で家庭学習における保護者の伴走環境のあり方も検証。現在の教育課題である学力の二極化と学習データを利用した学校教育に着目し、しゅくだいやる気ペンの活用によって、どの程度の改善効果が見られるのかを調査するという。

なお、実証実験の終了後に家庭学習の習慣化に関する結果を発信する予定だ。