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戸田市立美女木小学校で「わくわくラボ」導入、コクヨがPBL授業支援の実証レポートを公開
2025年7月23日 08:30
コクヨ株式会社は、同社サイトにて「わくわくラボ」の実証レポートを公開した。この取り組みは、埼玉県戸田市教育委員会と富士電機ITソリューション株式会社との共同で実施し、戸田市立美女木小学校を実施場所として2024年から運用をスタートしている。
実証にあたり、同社と同小学校教職員でワークショップを開催し、PBL教室に必要な要素を抽出。使われていなかったPC教室を活用して、レイアウト変更が自在にできる家具や電子黒板、モバイルディスプレイ、AIカメラ、3DプリンタなどのICT機器を導入し、新しい教育空間「わくわくラボ」を整備した。
特に「さまざまな活動に応じて姿を変えることのできる可変性のある教室空間」というコンセプトを重視。グループごとの活動に応じたシーンを自由に構成できる「プロジェクトワーク」、多人数でのプレゼンテーションやポスター展示などに対応できる「プレゼンテーション」、床に座るなどリラックスした活動と個人の集中活動を同時に行うことができる「自学習・コミュニケーション」といった使い方を想定し、空間の設計や家具の選定が行われている。
2024年度は、278コマの授業が実施され、国語・算数・理科・社会・外国語・図工・総合・道徳などのさまざまな教科で活用。実証段階では、教職員と児童へのアンケートを通じて効果を検証した。
実証レポートでは、教員や児童の声を紹介しており、児童を対象にしたアンケートでは、学習意欲の高まり、グループワークのしやすさ、授業への集中度などにおいて、わくわくラボが学習に適した空間であることが数値に表れたという。