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河合塾、高校向けICT教材「tokuMo」にテックタッチを採用

教員のサポートを強化し、満足度向上とシステムの活用を促進

学校法人河合塾が、同社が提供する高校向けAI搭載ICT教材「tokuMo(トクモ)」にテックタッチ株式会社の「テックタッチ」を採用

テックタッチ株式会社は、学校法人河合塾が提供する高校向けAI搭載ICT教材「tokuMo(トクモ)」に、自社の操作支援ツール「テックタッチ」が採用されたと2025年10月27日に発表した。2025年6月から本格運用が開始されており、主に教員向けの操作サポートに活用されている。

tokuMoはAIによる個別最適化学習を特徴とし、生徒には理解度に応じた問題を提示、教員には課題作成や自動採点、学習状況の把握といった支援機能を提供している。ただし多機能であるがゆえに、利用初期に操作が難しいという声もあり、導入後すぐに活用しきれないケースが課題となっていた。

その解決策として導入されたのが、操作ナビゲーションを画面上に表示できる「テックタッチ」である。教員がログインした直後に主要機能を案内するガイドツアーが開始され、課題作成の手順もリアルタイムで表示されるため、ICTに不慣れな教員でもスムーズに活用できるようになる。

教員のログイン直後に操作ナビゲーションが表示される
新規グループ作成など、入力に迷いやすいポイントで補足情報を表示し、教員の操作をサポート

テックタッチの導入に伴い、教員のログイン率や課題配信数といった利用指標の向上を目指しており、テックタッチで取得した利用データを活用し、ガイドコンテンツの拡充や操作画面の改善を継続的に実施する取り組みを実施。教員の負担を軽減し、生徒への指導時間の確保や学習指導の効率化といった具体的な成果につなげていく方針だ。

利用者の操作ログを分析することで、つまずきやすい箇所や利用されていない機能を可視化し、改善に生かす取り組みも進められている。今後はこれらのデータをもとに、ガイド内容の強化や操作画面の改善も行われる予定だ。

行動データの分析で、操作の傾向やつまずき箇所を把握可能

河合塾の担当者は、「『テックタッチ』は専門知識がないスタッフでも手軽にガイドやボタンを設置でき、導入後は利用者も画面上のガイドに沿って『tokuMo』の基本機能を簡単に体感してもらえるようになった」とコメントしている。

テックタッチは、ノーコードで操作ガイドを簡単に作成・実装できるのが特徴。大手企業からスタートアップ、自治体・官公庁まで幅広く導入されており、2025年5月時点ではユーザー数が800万人を超えているという。

●テックタッチ動作画面(ナビゲーション編)