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NPOカタリバ、大雨災害で被災した子供の居場所を熊本に開設

認定特定非営利活動法人カタリバが、熊本県八代市千丁町に子供の居場所を開設

認定特定非営利活動法人カタリバは、熊本県周辺で発生した豪雨で被災した子供のための居場所を熊本県八代市に開設することを発表した。対象は始業式が延期された千丁小学校の児童で、4歳以上の兄弟・姉妹も含めて受け入れる。

8月10日に熊本県周辺で発生した豪雨では、一時1,500人を超える避難者が出て、8月20日時点で5,000棟を超える家屋が浸水被害を受けた。八代市内の小学校では、学校に流れ込んだ土砂を片付けるため、始業式を一週間延期している。

カタリバの災害時子供支援「sonaeru(ソナエル)」プロジェクトチームは、熊本県内の複数地域を対象に、8月20日より現地調査を開始。保護者が浸水被害の片付けなどに追われている状況や学童の受け入れに限界があり、送迎が難しい家庭もあるなど、子供の居場所が不足する状況が生まれていた。

こうした背景を踏まえ、カタリバは熊本県八代市千丁町に子供の居場所を開設する。場所は八代市公民館の「パトリア千丁」で、実施期間は8月25日から8月29日の9時から17時を予定。状況に応じて、実施期間を延長する可能性もある。

カタリバは2001年に設立された教育NPOで、東日本大震災や能登半島地震などの被災地で子供の学びや居場所を提供してきた。sonaeruは、災害発生時に子供たちへの支援を一刻も早く届けることを目的とした緊急支援プロジェクトで、平時から自治体や企業と連携し、迅速に支援を届ける仕組みを整えている。

被災地でいち早く子供を支援するため、平時から自治体・企業と事前に連携