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NPOカタリバ、輪島市内の公立小中学校に防じんマスク・ゴーグルを配布

認定特定非営利活動法人カタリバが「令和6年奥能登豪雨」の被災地において子供の支援活動を開始

認定特定非営利活動法人カタリバは、2024年9月に発生した「令和6年奥能登豪雨」を受けて、被災地での子供の支援活動を開始した。

石川県によると、輪島市では、床上・床下浸水被害が621棟、全壊10棟などの被害が報告された。氾濫した河川や川底の泥、下水道からあふれた汚水が街に流れ込み、現在では、乾いた泥から発生する「粉じん」の健康被害が懸念されている。

カタリバは、輪島市教育委員会の要請に応じて、防じんマスク約3500枚と防じんゴーグル約1000個を公立小中学校に提供した。輪島市の小中学校はすでに再開されており、これらの支援物資は通学時や日常生活で利用される。

市内公立小中学校に防じんマスクと防じんゴーグルを提供

また、児童クラブや認定子供園が豪雨で被災したことから、カタリバは子供たちが安心して過ごせる居場所を確保するため、9月28日に「みんなのこども部屋」を設置した。12月1日までの期間に、4歳以上15歳以下の子供を対象として、輪島市の道の駅「ふらっと訪夢」にて週末限定で無料開設する予定だ。

「みんなの子ども部屋」を期間限定で開設

浸水被害を受けた子供園では、絵本やおもちゃ、机、イス、ベビーベッドなどが使用できなくなったため、カタリバは「Amazonウィッシュリスト」を通じて支援を呼びかけ、約300点の物資を提供した。さらに、1000人以上の支援者からの協力を得て、約6万3000枚の古タオルや飲料水を配布している。

認定子供園の早期再開に向けて約300点の物資を支援
集まった約6万枚の古タオルを配布
さまざまな場所の復旧作業に古タオルを利用

さらに、豪雨災害で最も甚大な被害を受けた輪島市の町野・南志見エリアでは、社会福祉協議会の連携のもと、復興プロジェクト実行委員会をカタリバがバックアップし、住民主体のボランティアセンター「まちなじボラセン」を立ち上げた。豪雨から1カ月が経過したが、町野・南志見エリアでは泥かきや掃除などのボランティアを必要としており、現在も募集を続けている。

町野地域での泥かき作業の様子

「まちなじボラセン」ボランティア概要
場所:輪島市立東陽中学校体育館(受付)
時間:午前(9時〜9時半)/午後(13時〜13時半)
申し込み:輪島市東部地区(町野・南志見)ボランティア申込
受付:輪島市立東陽中学校体育館入口
原則:現地集合・現地解散で、移動・宿泊は各自用意
運営:町野復興プロジェクト実行委員会
運営サポート:認定NPO法人カタリバ