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大阪・関西万博で研究者デビュー! 小中高生がサンゴの観察で国際論文に挑戦
2025年7月30日 17:00
株式会社イノカは、2025年8月5日(火)から17日(日)の期間に、大阪・関西万博で、来場した小学生から高校生が共創研究者としてサンゴの生態研究に参加できる市民参加型科学研究プロジェクトを実施する。
同プロジェクトは、BLUE OCEAN DOMEパビリオンと大阪ヘルスケアパビリオン内 関西大学ブースを連動させた構成で展開。参加者は、サンゴの摂餌(せつじ)行動に関する仮説検証型の観察実験を行い、得られたデータを最終的に学術論文として発表する予定だ。
BLUE OCEAN DOMEパビリオンでは、「サンゴの好きを探し出せ! EXPO EDITION」と題し、参加者が重さの異なる数種類の餌をサンゴ(クサビライシ)に与え、その摂餌行動を観察・記録する。
大阪ヘルスケアパビリオン内 関西大学ブースでは、今回の研究を監修する株式会社イノカ 取締役CTOで関西大学化学生命工学部 教授の上田正人氏が開発した、サンゴを効率的に増殖させる最先端技術を展示。生命の不思議を深く探求できる内容が用意されている。
同プロジェクトでは、世界の海洋面積の0.1%にすぎないサンゴ礁の摂餌行動が、海の生物種の25%である10万種の生態系を支えているという事実に着目し、生物多様性の貢献度を定量化する新しい指標の構築を目指すものだ。
数百名規模の人数でサンゴの行動に関する比較データを取得する取り組みは、世界でも類を見ない試みである。イノカによると、事業活動が自然に与える影響や貢献度を測る科学的な「ものさし」はいまだ確立されておらず、万博だからこそ実現可能な「市民参加型科学研究」は、学術的価値の高い挑戦だとしている。
開催に先立ち、8月4日(月)にはBLUE OCEAN DOMEで異分野共創シンポジウムを開催する。同シンポジウムでは、海洋環境や再生医療、デザインなど多様な分野の専門家によるセッションを実施予定だ。
実施概要は、以下の通り。
①BLUE OCEAN DOMEパビリオン「サンゴの好きを探し出せ! EXPO EDITION」
開催期間:2025年8月5日(火)~8月17日(日)
場所:大阪・関西万博 BLUE OCEAN DOME Dome C
開催時間:1日3回を予定(13時~、14時30分~、16時~など)
対象:小学4年生〜高校生
参加人数:各回10~15名を予定
参加方法:専用ページより事前予約
②大阪ヘルスケアパビリオン内 関西大学ブース
開催期間:2025年8月5日(火)~8月11日(月)
場所:大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン 1階「Acedemia×REBORN 〜学理と実際との調和〜」
③プレイベント:イノカ異分野共創シンポジウム
日時:2025年8月4日(月)13時~16時30分
場所:大阪・関西万博 BLUE OCEAN DOME Dome C
対象:企業関係者、研究者、専門家、一般来場者など
参加費:無料
定員:各回30名
詳細・申し込み:イノカ異分野共創シンポジウム