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無人島に泊まって海の環境を学ぶ!「無人島海洋塾」を開催

テント設営や海鮮BBQ、イカダ作りを体験

一般社団法人 海と日本プロジェクト in ながさきが長崎県西海市の無人島で「無人島海洋塾」を開催

 一般社団法人 海と日本プロジェクト in ながさきは2024年の7月から9月にかけて長崎県の大村湾で海の保護活動の重要性を学ぶ「無人島海洋塾」を開催した。無人島に滞在して、最後はいかだで脱出する2日間のプログラムを3回実施、合計126人が参加した様子を発表した。

 滞在した無人島は大村湾の北西側に位置する田島で、日ごろから滞在プログラムなどを実施している。1泊2日のプログラムは7月20日から21日、8月23日から24日、9月7日から8日の3回に分けて開催した。「無人島海洋塾」の目的は、普段はできない無人島での体験や学習を通して大村湾の特性である超閉鎖性海域の課題や、海を保護する活動の重要性を、海遊びをしながら学んでもらうこと。

 プログラムでは、1日目の午前9時30分に田島に上陸した後、海に入る注意を学び、大村湾の特徴と起きている問題の説明を受けた。大村湾はほぼ閉鎖された海域で、ごみ問題では外からの影響よりも周辺地域の人の生活が影響しやすいとし、大村湾を囲む地域のみんながワンチームになって守る必要があるという。

 島では1日目にテントの設営、いかだ作り、磯遊びをするなかで大村湾に生息する生き物の特徴を学び、大村湾の海鮮でバーベキューを行った。2日目は大村湾で捕れた魚で作ったシーフードカレーを食べてから、海辺のごみ拾い。マイクロプラスチックの説明を受け、積極的にプラスチックごみを拾った。

いかだ作りと大村湾の夕日

 プログラムの最後は1日目に作ったいかだで島を脱出、3回開催のうち7月開催分以外は無事に脱出、本島に戻った。

いかだで島から脱出、ごみ拾いも行った

 参加者からは「生き物に優しい海にしてあげたい。ごみをたくさん拾いたい」「海を大切にしたい」といった海の汚染問題などに関心を深めた声も聞かれた。