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無人島で育む「生きる力」、7日間の自給自足プログラムを実施
2025年5月28日 15:30
NPO法人生涯学習サポート兵庫(以下、SHOSAPO)は、2025年8月16日(土)から23日(土)まで、兵庫県姫路市・家島諸島にある無人島で「第19回 無人島学校 〜無人島一週間自給自足生活挑戦〜」を開催する。
同プログラムでは、電気も水道も建物もない島で、7泊8日を自らの手で生き抜く体験を通じて「生きる力」を育むことを目的としている。子供たちは水と米以外の食料を持ち込めず、仲間と協力しながら釣りや火起こし、寝床づくりを行う。
同プログラムは2007年より夏休みに開催しており、延べ1,300人以上が参加。主催団体であるSHOSAPOは「アウトドアスキル」よりも「自立」を重視しており、自分で考えて行動する姿勢や仲間と支え合う経験を通じて子供の成長を促している。また、参加後にはワークブックや個別コーチングによる「振り返り」の期間を設け、体験を言語化して人生の経験に変える仕組みを用意した。
SHOSAPOはプログラムの特徴として、大学生や社会人のボランティアスタッフが参加し、子供たちとともに無人島生活を送ることを挙げている。子供たちの挑戦を間近で見守り、ともに悩み、寄り添い、ときに背中を押す。そんな「もう一人のナナメの関係」に多世代が関わることで、互いに学び合える場が生まれるという。
参加対象はおおむね15歳までの子供で、25m以上泳げることや着替えや荷物などの自己管理ができることなどが条件。定員は60名で、応募多数の場合は選考(作文・動画審査)のうえ抽選となる。参加費は一般価格が154,000円(税込)で、一人親家庭などを対象とする応援価格は99,000円(税込)。
SHOSAPO理事長の山崎清治氏は、「無人島という極限の環境は、人との関わりの中で自分の役割を見つけ、誰かに『ありがとう』と言われるために動く『人間の原点』を体感できる場である」とコメントしている。
【実施概要】
名称:第19回 無人島学校 〜無人島一週間自給自足生活挑戦〜
主催:NPO法人生涯学習サポート兵庫(SHOSAPO)
後援:兵庫県・兵庫県教育委員会・兵庫県青少年本部・兵庫県青少年団体連絡協議会・姫路市・姫路市教育委員会・神戸新聞社
実施場所:
本番会場:松島(兵庫県立いえしま自然体験センター管理地)
住所:兵庫県姫路市家島町西島
集合・解散場所:姫路港、JR姫路駅、名古屋駅(選択制)
定員:60名
※応募多数の場合は選考(作文・動画審査)および抽選
参加対象:
おおむね15歳まで(2010年4月2日以降生まれ)かつ、2025年8月16日時点で以下のすべてに当てはまる子供
- 自分でこのプログラムに挑戦したいと思っている
- 3分以上水に浮かべる・25m泳げる(ライフジャケット・浮き輪可)
- 家庭でワークブックの課題に取り組むことができる
- 着替えや荷物管理、薬の服用など生活面の自己管理ができる
- 自他の命と心を大切にする姿勢がある、またはそうなりたいと思っている
- どんなときも仲間の中での役割を探し続ける意欲がある