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中学生が対象、7日間の「探求スクール」を富山と北海道で開催
2025年5月20日 17:00
株式会社Grass Family.は、都市部の中学生を対象としたエデュケーショナルツーリズム事業「Blue Family Project.」について、富山と北海道のプログラムの受け付けを開始した。旅行と教育の学びを兼ね備えた7日間としており、富山は8月17日(日)から23日(土)、北海道は芦別で9月14日(日)から20日(土)まで。参加費用はどちらも税込55万円で、各定員は8枠。
「Blue Family Project.」は未来探求スクールとして、都市部の中学生が、友達や家族と旅行で行かないような地域をつなぐとして、何をするかよりも誰と出会うかに重点を置き「学校や家庭以外の“かっこいい大人”との出会いをメーンにプログラムを組んだ」としている。
また、参加者をお客さまや子供として扱わず、失敗や挑戦を通じて自分で考え抜く力や社会性を育むとしており、6日目には自身で感じたことなどをプレゼンテーション、最終日には「10年後の今日、どんな1日を過ごしているか」を発表する。
富山プログラムでは、養鶏家と鶏を捕まえて命をいただく体験、射水市のスプラウト農家での農業体験、高岡市の伝統工芸体験、さらに大手製薬会社社長や地元の中学生と交流をする予定だ。
芦別プログラムは、森林組合と芦別の林業と木材の価値を考え、地元の滝澤べニア工場の見学と社長懇親、農家では北海道野菜の収穫を体感し、そのほか山遊びで薪割りやテントサウナを体験する。
なお、このプログラム実施は、2023年6月に閣議決定された「第4期教育振興基本計画」で「幸福感や学校・地域とのつながり、利他性や協働性といった資質・能力の充実が重視」とされ、自然体験や集団宿泊活動など多様な体験活動の充実が不可欠と明記されていることが発端。「Blue Family Project.」では、「生きる力」や「社会との接点」そして「自分自身の未来を主体的に描く力」を育むことを目的に同企画を開発したという。