ニュース
Google、「Gemini in Classroom」の無償提供を開始
2025年7月3日 12:10
Googleは、Google Workspace for Educationのアカウントを持つ教員向けに、AIツール「Gemini in Classroom」を無償提供することを、アメリカ時間6月30日付のブログで発表した。Gemini in Classroomでは、Google Classroomの画面からすぐにGeminiを利用して授業準備や授業で生かすことができる。
Gemini in Classroomは、教員が授業案や課題作成、教材準備などにAIを活用できるよう設計されており、30以上のAIツールが含まれている。英語版を先行して提供し、今後数週間かけてグローバルで展開する予定だ。
授業案の作成では、対象学年や授業のテーマなどを入力することでGeminiが原案を生成する。授業に関連する動画なども提案されるほか、授業案に基づいたクイズなども生成できる。
また、今後数カ月以内に、Google Classroomから直接「NotebookLM」やカスタム可能なAI学習アシスタント「Gem」を利用できるようにし、教師主導のAI体験を生徒に提供することが可能になる。
例えば、NotebookLMでは、Google Classroomにあるコンテンツを選択し、教員がアップロードする資料に基づいて生徒向けの学習ガイドや、ポッドキャスト形式の音声ガイドを即座に作成できる。
Gemでは、生徒が操作可能な「カスタマイズ版Gemini」を教員が作成可能となる。教員がGoogle Classroomのデータを選択し、サポートが必要な生徒や学習を進めたい生徒に対し、専用の「AIアシスタント」を用意できる。
さらに、教員がGoogle Classroomのクラス画面で利用できる[分析]タブでは、児童生徒の成績や取り組みが一覧表示されるようになる。課題を提出していない児童生徒や、成績が向上している児童生徒を把握し、支援が必要な児童生徒を確認するための分析情報を利用できるという。
Googleは、児童生徒が自分に最適な方法で学習できるよう、より安全で責任あるAIツールを提供する取り組みをさらに進める方針だ。