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探究学習の質を高める「AI共創型教育プログラム」を高校に提供、TENHO
2025年1月21日 11:00
株式会社TENHOは、生成AIを活用した「AI共創型探究学習プログラム」を全国の高等学校に展開することを2025年1月20日に発表した。この取り組みは、社会情報学者の笹埜健斗氏とDCO株式会社とのパートナーシップに基づいて実施する。
TENHOは、文部科学省が推進する「高等学校DX加速化事業(DXハイスクール)」の採択校が抱えている教育課題のソリューションを共同開発・運営し、生成AIを活用した探究学習プログラムを通じて学校のDX化をサポートする予定だ。特に、生徒や教職員に対する研修・アドバイスを行うことで、教育現場におけるITリテラシーの向上とスムーズなDX推進に貢献することを目指す。
プログラムの設計には、笹埜氏と岡山県立瀬戸高等学校校長が共同開発した「FRATC(ふらつく)サイクル」理論が活用されている。この理論は、「見つける力」「受け取る力」「より良くなろうとする力」「考える力」「伝える力」というステップで構成されており、探究学習の質を向上させることを可能とする。
具体的には、カリキュラムの設計や授業計画などでFRATCサイクルを導入・運用することで、生徒が問題を発見し、深く考察しながらAIの力を借りて解決策を導き出す学習プロセスを支援する。これにより、生徒が創造力や探究心を養いながら、自ら課題解決の糸口を見つける力を身に付けられるようにするという。
名古屋市立緑高等学校の長谷川教諭は、「生成AIの講義を通じて、生徒たちは初めての体験から実生活での活用方法を学び、大変有意義な時間を過ごすことができた。具体的な事例や実習を含めた内容は、興味を引きつけるとともに、将来の可能性を広げる貴重な機会となった」とコメントしている。