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現役高校生1690人に調査、どの業界で何の職業に就きたい?
「なりたい職業ランキング」2024を発表、ジンジブ
2024年9月26日 08:30
高校生の就職を支援する株式会社ジンジブは、現役高校生を対象に「なりたい職業」に関するアンケート調査の結果を9月25日に発表した。同調査は、ジンジブが主催する職業体験イベント「おしごとフェア」に来場した高校生を対象として、2024年5月9日から6月21日にかけて実施し、1,690人が回答した。
調査結果によると、働きたい業界の第1位は「製造・ものづくり業界」(16.1%)となった。理由として「ものづくりが好き」「ものづくり自体に興味があった」という回答が多く、創作活動に対する関心が伺える。第2位は「サービス業界」(13.2%)であり、「サービス業が多様で興味深かった」「人と関わる仕事がしたい」という理由が挙げられた。第3位は「宿泊・飲食・観光業界」(12.9%)で、「ホテルスタッフの振る舞いに憧れた」「飲食が好き」「将来自分で経営したい」という声が寄せられている。
続けて、「建設・建築業界(8.6%)」と「医療・福祉業界(7.5%)」と「IT・通信業界(7.4%)」がそれぞれ上位に入った。
次に、なりたい職業のランキングでは、第1位が「接客職」となった。同社は、アルバイトでの接客経験が影響していると分析しており、高校生が「人と話すことが好き」「接客が楽しい」と感じる点にも注目している。
第2位は「ものづくり職人」で、ものを作る楽しさや面白さに魅力を感じる高校生が多いことがわかった。注目は、前回調査でランク外だった「調理師」が第6位にランクインしていることだ。同社によると、料理が好きな生徒が多く、日常的に調理をする機会が多いことの影響が考えられるという。第7位の「公務員(警察官・消防士・自衛隊・市役所職員・教師など)」は、安定志向の象徴として人気があると考えられる。
一方で、進路選択に対する不安としては、「希望通りの進路に進めるか不安」と感じている高校生が35.7%で最も多く、次いで「自分のやりたいことが見つかっていない」(29.2%)、「自分の向いていることがわからない」(26.7%)といった回答が目立った。これらの不安の背景として、自己理解やキャリアビジョンの明確化が不十分であると同社は分析している。
同アンケートの結果では、高校生が働きたい業界や職業を選ぶときは、自分の「好き」や「興味」「経験」が大きな要因となっていることがわかる。
さらに、業界や職業を選ぶ際に「人と関わる仕事がしたい」「人の笑顔をつくりたい」「人の役に立ちたい」といった、貢献意識が強く働いている。
同社は、企業が高校生に求人情報を提供するときは、彼らの興味や経験に寄り添い、「仕事が誰の役に立つのか」「誰の笑顔につながるのか」を明確に伝えるのが重要で「企業の安定性を伝えるのも安心感を与える要素となる」とまとめている。