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千代田区立九段中等教育学校、職業体験で学校のキャッチコピーを考える授業を実施

ワークショップの様子

 コーポレートブランディング支援を行う株式会社揚羽は、東京都千代田区立九段中等教育学校(九段中等)の中学2年生に対し、「母校の受験者を誘致するためのキャッチコピーを考える」をテーマにした職場体験ワークショップを開催した。

 九段中等では、キャリア教育プランの一環として職場体験を実施、生徒は都内の企業や飲食店で2日間の業務体験をする。揚羽は2022年から九段中等の職場体験を受け入れており、今回はビジネスの差別化ブランディングのプロセスに沿って、九段中等の受験希望者を獲得するためのキャッチコピー制作に協力した。

 コピー制作のプロセスとしてはCompany(自社)、Customer(顧客)、Competitor(競合他社)の「3C分析」として、ターゲットとなる小学生の定義からスタートした。

 「千代田区在中」「明るい友だちが多い」「頭が良くなりたいという理由から中学受験を考えている」といったキーワードを出しながらターゲット像を決め、競合他社にあたるほかの学校は、「語学教育に力を入れていて、体育館が広く、きれいな近隣の中高一貫校」と設定。

 さらに「自社」として九段中等の特徴である、運動行事が充実している、理科教育設備が整っている、英語教育に注力している、バレーボール部が強化部に指定され、たくさん練習できるといったキーワードが上がり、ターゲットに伝えるべき九段中等の魅力を設定。生徒たちは魅力が伝わるキャッチコピーを制作した。

 アウトプットは、英語のコピーや、横断幕に使われる言葉を使ったキャッチコピーに仕上げるなどし、フォントにもこだわったものになったという。

「海外研修が多く、充実した環境で英語を学べる」という魅力を訴求したキャッチコピー
「運動する行事が充実しているところ」という魅力を訴求したキャッチコピー
「海外研修など本場の英語を学ぶ機会があること」という魅力を訴求したキャッチコピー

 ワークショップに参加した生徒からは、「ターゲットを細かく決めるのに驚いた」「キャッチコピーはそのまま考えると思っていたが、順番に考えることを知れてよかった」などの感想が聞かれた。