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奈良県、すべての県立学校にClassiを導入

Classi株式会社は、特別支援学校を含む奈良県内の全県立学校に学習支援プラットフォーム「Classi」が導入されることを6月3日に発表した。本導入によって、奈良県全39校の高校1年生に相当する生徒がClassiを活用した個別最適な学びを体験できる。

同ツールは、学習トレーニングとWebテスト、学習動画などの機能を提供して生徒の学習サイクルを支援する。また、学習記録や生徒カルテ、ポートフォリオなどの機能を通じて、教員のコーチングサイクルもサポートする。さらに、生徒と保護者、教員間のコミュニケーションを円滑にするためのグループ機能とメッセージ機能、保護者欠席連絡機能も兼ね備えている。

生徒の学習サイクルと教員のコーチングサイクル、コミュニケーション支援の機能を兼ね備える

奈良県は、2021年度から2024年度における教育の指針として「第2期奈良県教育振興大綱」を策定し、一人ひとりの「学ぶ力」や「生きる力」を育むための教育を目指している。同施策の基本方針に基づき、2021年に策定した「奈良の学び推進プラン」で施策を実現するための目標を定めている。

今回の導入は、奈良県が求める学びや指導の個別化のほか、生徒の自己実現に必要な資質と能力の向上、教員の負担軽減を実現することが目的となっている。AI学習機能を搭載した同ツールによって、生徒一人ひとりに最適化された学習体験を提供し、自己課題の認識を助けるほか、通学時や朝学習などの隙間時間を活用した学びの実現が期待されている。

今回の導入に際し、同社内で20名のサポート体制を構築。教育委員会向けにデータ提供やコンサルティング、生徒の資質や能力向上支援を行う。同社が提供するダッシュボード環境によって、各校や県全体でどの機能を活用しているか状況を把握できる。