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宮城県、小中教員向け「メディアとのつきあい方」に関するガイドブックを無料公開
保護者向け資料も公開
2024年2月22日 09:45
宮城県教育委員会は、インターネットなどのメディアの活用についてまとめた小中学校の教師向け指導資料『1人1台時代の「メディアとのつきあい方」ガイドブック』を公開した。宮城県のWebサイトから誰でも無料でダウンロードできる。
このガイドブックは、宮城県内の小中学校の教諭をはじめ県内の教育委員会や大学教員などが編集にあたり、作成されたもの。インターネットの情報やサービス、AIなど「メディアとのつきあい方」を指導する際に、教師が児童生徒への指導で活用したり、保護者に伝えたりすることを想定している。宮城県が作成したため県内の事例を一部取り上げているが、宮城県以外でも活用できる内容となっている。
本編は32ページのPDFファイルで公開。1章から3章まで構成されており、1章では1人1台時代のメディア環境として現在の子供たちが置かれた状況や、メディア利用状況、学校でのICT活用を説明、情報モラル、メディア・リテラシーの育成といった最初に理解しておくべきものについても取り上げている。
次の2章では、具体的指導のポイントについてまとめており、情報収集における情報の信頼性についての説明などを行うほか、中学生には「フェイクニュース」「フィルターバブル」「エコーチェンバー」といったネット情報の特性にも触れるようにに求めている。そのうえで、情報発信やAIについての基本的知識や、クラウド活用のメリット、セキュリティ、そしてトラブルから身を守ることについてもまとめている。
また、長時間利用における問題や利用ルールの作成という事前に対応すべきことがらについても記されている。その上で、児童生徒の学齢に合わせた保護者の対応についても、多くのヒントが示されている。
3章では「学校から家庭への情報提供と啓発」として、メディア活用の時間といった課題に向き合う必要性や、学校と家庭の連携による情報活用能力の共有などを説明、その際に参考となる公式な情報を紹介している。
なお、宮城県教育委員会では、このガイドブックのほかに保護者向け資料『メディアと上手につきあえる子供を育てるために』も公開した。ガイドブックに準じた内容を1枚両面にまとめており、あわせて活用してほしいとしている。