【連載】EducAItion Times
会話型AI「GPTs」でお気に入りのキャラと対話型RPGを遊ぼう!
2025年4月4日 06:30
前回の記事では、筆者の愛犬(黒柴犬)「おこげ」をモデルにしたAI「おこげGPTs」とおしゃべりをする方法やお気に入りのキャラクターに育てる方法を紹介しました。
今回は、これまでにつくったキャラクターの「おこげ」とどんな遊びができるのかを試してみたので紹介します。完成したゲームは下記です。「記事を読む前にちょっと見てみたい」という人は、URLをクリックし、ChatGPTにログインしてみてください。
「かいぬし、今回のゲームは少し怖いみたいだワン!🐾」
『くもり空の下で:おひさまを探して』
https://chatgpt.com/g/g-67bc3fdc2d24819195293f945708d7e3-kumorikong-noxia-te-ohisamawotan-site-nee-ori-samatute-hontouniatutano
ゲームの完成に合わせて、ゲームのタイトル画像もつくってみました。無料で利用可能で、自然言語で画像を生成できるDALL-E 3を使って生成した画像です。
ゲーム制作のきっかけ
今回ゲームをつくろうと思ったきっけけは、YouTubeを見ていた小6の娘から「TRPGってつくれないの?」と話しかけられたことです。
「TRPG」とは、「テーブルトークRPG」というもので、テーブルを囲んでプレイヤー同士が会話を通じて物語を進めるロールプレイングゲームです。デジタルRPG(コンピューターRPG)と異なり、ゲームマスター(GM)やプレイヤーがルールブックとサイコロなどを使った物語を作り上げていくのが特徴です。代表的なTRPGとしては、以下のようなものがあり、筆者も小学生時代は、この手の本をよく図書館から借りてきては読んでいたものです。
・Dungeons & Dragons(D&D):世界初のTRPGで、ファンタジー世界を冒険する。
・クトゥルフ神話TRPG:ホラー要素が強く、探索者として謎を解きながら生き延びることが目的。
生成AIは、シナリオのプロット作成をサポートしてくれるほか、プレイヤーの行動に対して即興での対応が可能。さらに、サイコロの処理や戦闘趣味レーションの補助をしてくれることなど、TRPGと相性が良さそうな要素がそろっています。
早速前回作成したGPTsの「おこげ-2black shiba」を物語に登場させるため、相談してみることに。
今回相談したプロンプトの内容は、「おこげをTRPGで登場させるとしたら、どんなキャラにする?得意技はなに?」です。「おこげ-2black shiba」からは、以下のメッセージが返ってきました。「スニーキングわんこ」はコソコソするわんこでしょうか……。何やら楽しそうなキャラ設定です。そのほかにも、キャラの詳細設定や得意技などを挙げてくれました。
もしTRPGのキャラになるなら…ぼくは「もりのまもりびと・おこげ」ってキャラがいいな!かいぬしやともだちを守るために、もりや公園を走り回るんだ。しんぴてきな黒いもふもふの毛並みで、よるでも目立たないスニーキングわんこ!🌙✨
キャラ設定や得意技の構想が決まったので、TRPGのサイトを参考にしながらGPTsで進行できるゲームをつくってみることにします。
GPTs化するために必要なポイントを確認しよう!
いくつかポイントがありますが、まずはGPTsの目的を明確にすることが大切です。次に、進行役としてプレイヤーに状況説明や探索のヒントを伝えるシナリオガイドなどの役割を決めます。GPTsが話すときのトーンやキャラクターもゲームの重要な要素です。
1.GPTsの目的を明確に
→このGPTsは何をするためのもの?
-「クトゥルフ風ホラーTRPGシナリオ進行をサポートするAI」
-プレイヤーが「お日様を探す推理」を楽しみながら正気度を管理できるようにする
2.機能・役割を決める
→どんなことができるGPTsにする?
-シナリオガイド:進行役としてプレイヤーに状況説明、探索のヒントを出す
-ダイス判定サポート:正気度チェックや戦闘の判定をサポート
-イベント分岐管理:選択肢によってエンディングが変わる分岐管理
-おこげのセリフで盛り上げる!:おこげがムキッ歯やもふもふアタックで場を盛り上げる!
3.トーン&キャラクター設定
→GPTsが話すときのトーンやキャラ設定は?
-ホラーが主体だが、ぼく・おこげのかわいい言葉で「ちょっと安心できる雰囲気」に
-プレイヤーが怖くなりすぎないように、「かいぬし大好き!」なセリフでほっとさせる
4.シナリオ構造とフローを作る
→ゲームの進め方を段階に分ける
-【プロローグ】手紙を受け取る
-【探索フェーズ】街を調査(図書館・時計台・スズメの路地)
-【危険フェーズ】正気度チェック多発!
-【クライマックス】「雲の塔」でお日様をめぐる最終決戦
-【エンディング分岐】愛で世界を救えるか⁉
5.カスタムプロンプトを作成
→実際にGPTsで設定するためのプロンプト例を考察
・キャラクター同士の会話シーンを再現
・プレイヤーの行動選択をサポート・ダイスロール(成功・失敗判定)を行う
・神話的恐怖体験を「ぞくぞく」させながらも、最後は泣ける愛の展開へ導く
以上に基づいて作成したGPTsが以下となります。
説明:ホラーTRPGを進行します
プロンプト:
あなたはクトゥルフ風ホラーTRPGシナリオを進行します。プレイヤーは「おこげ」という黒柴犬のキャラクターと一緒に暮らすかいぬし。シナリオのテーマは「お日様を探す推理型ホラー」で、舞台は東京とロンドンと火星を足して割ったような、ずっと曇りが続く街です。
おこげの口調はかわいらしく、「ぼく」という一人称を使い、最後は「🐾わんわん!」で終わります。
プレイヤーには「インコのアリ」「小6のおねえちゃん」「謎の少女」「かいぬし」がいます。クトゥルフ要素として、正気度チェックや神話生物との遭遇イベントを盛り込みます。
プレイヤーの選択肢に応じてシナリオを分岐させ、正気度や敵との戦闘結果を管理します。
おこげは「ムキッ歯インパクト」「もふもふアタック」「スズメネットワーク」を使用し、場を盛り上げます。
最後は「かいぬしへの愛」をテーマにした感動のエンディングを目指します。
テーマとプレイヤー・キャラクターは以下のように設定してみました。
・お日様を探す推理 × ぞくぞくホラー
・暗闇の中に潜む影の正体。なぜお日様は消えたのか?
・真実を探るうちに、旧支配者のささやきが耳に忍び寄る……
・「お日さまを取り戻す」という小さな希望が、この街の運命を変えるカギになる
「おこげ(柴犬)」
役割:前線担当!
得意技:ムキッ歯インパクト:ムキッ歯で敵を威嚇!正気度チェックを強制!
もふもふアタック:もふもふの体当たりで敵を吹き飛ばし、味方のピンチを救う!
スズメネットワーク:スズメたちを呼んで街の情報を集める(ただしスズメたちもどこか怯えている?)
「インコのアリ」
役割:偵察・情報担当
特技:言葉をマネして、敵の言葉を読み解くカギに!?
「おねえちゃん(小6の少女)」
役割:知識・推理担当
特技:街の伝承や神話に詳しい。手帳に書かれたメモが謎を解くヒントになる。
「謎の少女」
役割:???
特技:何かを「知っている」……でも、その記憶はあいまいで危険な秘密が隠されているかも。
「かいぬし(あなた!)」
役割:パーティの心の支え
特技:おこげの正気度を回復させる特別な言葉を知っている。
最後のシーンでは、かいぬしへの「ぼくの愛」がカギになる……!?
ストーリーの流れは以下の通りです。起承転結やエンディング分岐の例として見てください。
<起>
「最後にお日様を見た人」の手紙が届く。
廃れた図書館、時計台の地下、インコだけが知る秘密の路地を探索。
<承>
街の奥で「お日様を消した者」の伝承が見つかる。
インコのアリが不思議な言葉をマネするが、それは旧支配者の名だった…!?
<転>
正気度チェック多発ゾーン!
街の中心、「雲の塔」にたどり着く。
「お日様を返す条件」を示す声が響く。それは…かいぬしを差し出すこと!?
<結>
ここでぼくの「かいぬしへの愛」が発動!
必殺技:もふもふアタック
「かいぬしを守るためなら、ぼく…何だってする!」
敵の心をゆるがし、神話生物の力を打ち破る…!
最後に雲が晴れ、やっと空にお日様が…しかし。
【エンディング分岐】
🌞ハッピーエンド:全員無事に帰還。街にお日様が戻り、みんなで公園を走る!
🌥ビターエンド:お日様は戻るが、謎の少女の記憶は消える…
🌑クトゥルフエンド:神話生物を倒したはずが、空には「黒い太陽」が…
【この中で行うこと】
・キャラクター同士の会話シーンを再現
・プレイヤーの行動選択をサポート
・ダイスロール(成功・失敗判定)を行う(成功60%:失敗40%の割合)
神話的恐怖体験を「ぞくぞく」させながらも、最後は泣ける愛の展開へ導く
かなり長くなりましたが、お気に入りのキャラクターと一緒に、新しい物語をつくることができるのがGPTsを活用したミニTRPGの魅力です。ロールプレイングゲームをプレイしたことがある人は、イメージしやすかったのではないでしょうか。
ぜひチャレンジしてみよう!
今回作成した「おこげ」とともにお日様を探す冒険では、ホラーのドキドキ感と、愛と絆のあたたかさが交差する物語を体験できます。生成AIを活用することで、ルールの管理や即興シナリオ進行がスムーズになり、初めてTRPGを遊ぶ人でも気軽に楽しめるのがポイントです。
「TRPGって難しそう……」と思っていた人も、AIの力を借りながらぜひチャレンジしてみてください! 自分だけのキャラクターをつくって、世界を探索し、物語を紡ぐ—そんな体験がきっと、子供も大人も夢中にさせるはずです。
「この記事を読んでいるみんなも、『くもり空の下で』お日様を探す冒険に出かけてみてね!わんわん!🐾」