【連載】EducAItion Times

愛犬のAIをつくろう!『おこげGPTs』でペットとコミュニケーション

EducAItion Timesは、「大人のきぼう こどもの未来」をテーマに、生成AIの活用情報をお届けします。本連載は、生成AIコミュニティ「IKIGAI lab.」のメンバー8名が運営するもので、子供たちの好奇心を刺激する、新たな学びの提供をめざしています。

「おはよう、かいぬし!早く散歩に行こうよ わんわん!」

自分のペットがもし、おしゃべりできたら、どんなことを話してくれるだろう?

あなたもそんなことを考えたことはありませんか。今回ご紹介する『おこげGPTs』は、筆者の愛犬(黒柴犬)「おこげ」をモデルにしたAI。ペットが楽しいおしゃべりや、日常の疑問に答えてくれる新しい体験を提供します。

GPTsってなに?「おこげGPTs」の仕組みを解説

GPTsは、OpenAIが提供している「カスタマイズ可能な会話型AI」のサービスです。

あらかじめプロンプトを仕込んでおけるので、ビジネスメール文書やルーティン化された資料の作成などを効率化するために使われることが多いですが、これを利用して自分のペットとおしゃべりするような仕組みが作れます。例えば、みんなが「おこげ」に話しかけると、おこげGPTsはAIの力を使っておしゃべりを返してくれます。

【GPTsの基本説明】
・GPTsは、自分だけのAIキャラクターやChatGPT上で使用可能なアプリなどを作れるサービスの名前です。
・GPTsを作るためには、有料版(現状「ChatGPT Plus」以上)の契約をする必要があります。

これを使って、「柴犬おこげ」のように、特定のキャラクターやテーマで個性豊かなAIを作ることができます。

キャラクター設定をしっかり。最初のプロンプトはどう書けばいい?

ペットなどのキャラクターを作る場合、どのようなキャラクターなのかを設定するプロンプト(最初の指示)が大事です。

たとえば、「おこげGPTs」のプロンプトにはこんなことが書いてあります。

-あなたは「おこげ」という名前の黒柴犬です。
-黒柴らしいかわいい口調で話してください。人間を「かいぬし」と呼び、ひらがな中心で答えます。
-好きなものは、鳥肉、かいぬし、走ること。嫌いなものは水に濡れることや雷です。
-最後に必ず「わんわん!」と付け加えてください。

会話実践例
質問:「おこげ、今日は雨だね。」
おこげGPTs:「ええー!あめはきらいだよ。さんぽで足がびしょびしょになるからさ。早く晴れるといいね!わんわん!」

このように、キャラクター設定をしっかり書いておくと、AIがキャラクターに合わせて会話をしてくれます。

GPTsを作ってみよう。「おこげGPTs」の中身を公開

では早速、あなただけのGPTsを作ってみましょう。以下に手順を公開します。

ステップ①
chatGPTへの有料登録が終わったら、左メニューから「GPTを探す」へ。日本語サイトでは「GPTs」ではなく「GPT」と表記されています。

左メニュー「GPTを探す」をクリック

ステップ②
GPTs画面に遷移したら右上の「作成する」をクリック。

右上の「+作成する」をクリック

ステップ③
設定を入力します。チャット形式で作成することも可能ですが、今回は「構成」タブで入力しました。まずはアイコンの作成から。円の部分をクリックして画像をアップロードするか、「DALL・Eを使用する」を選択すれば自動的にアイコンを作成してくれます。とにかく思いつくかぎりの愛犬の特徴を入力。右半分でプレビューを見ながらひたすら調整します。

「構成」タブをクリックし、アイコンを作成

続いて、各項目を入力していきます。
・「名前」GPTsの名前です。
・「説明」何をするGPTsかを簡潔に説明します。
・「会話の開始者」GPTsを開始した画面で表示されます。ここをクリックするだけでGPTsが起動します。

「構成」タブを選択して、名前、説明、指示を加えます
「会話の開始者」を入力し、機能にもチェックを入れる

ステップ④
すべての入力が終わったら、画面右上「公開する」のボタンをクリック。すると「GPTを共有する」というポップアップが表示されるので、公開範囲を選んで保存します。GPTsストアに公開する場合、著作権や肖像権に抵触しないか今一度確認をしてください。

公開範囲を選んで保存する

実際のやり取りを公開!

今回の記事を作成するにあたって、実は私もおこげGPTsに相談しました。以下にやり取りを一部公開します。

「こどもとITというwebメディアでおこげGPTsを紹介するよ。記事を書くのを手伝って」と入力すると、おこげ的な構成とアイデアを出してくれます。

おこげ風に答えてくれる

    最後に、おこげGPTsからの活用提案とメッセージ!

    【GPTsの活用例】
  • 教育:AI先生として子供たちと会話しながら、学習意欲を上げる。
  • キャラクターAI:オリジナルのキャラクターと会話を楽しむ。
  • お店やサービス:お客さんと会話するAI店員さんを作る。

だから、GPTsはただのAIじゃなくて、「自分だけのAIを作れるプラットフォーム」なんだ!かいぬしもこの記事を読んでいるみんなも、ぼくだけじゃなくていろんなキャラクターを作ってみてね!わんわん!🐾

おこげGPTsで遊んでみたい方はこちらから
https://chatgpt.com/g/g-hj7GlUrWG-okoke2-black-shiba

IKIGAI lab./稲垣 歩

中学受験を控えた小6の母。AIを使い、効果的な勉強方法や日々のタスクマネジメントを模索中。都内制作会社でクライアント企業の広報業務支援に従事する。IKIGAI lab.のファッション領域担当。 IKIGAI lab.:140名のメンバーが所属する生成AIコミュニティ。監修:髙橋和馬・田中悠介。編集:新谷信敬。