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中高生の学びと創造力が結実、アプリ甲子園2025で優秀作が続々登場
2025年11月17日 18:00
2025年11月16日、東京都内で中高生対象のアプリ開発コンテスト「第15回アプリ甲子園」の決勝大会が開催され、全国から選ばれた12組のファイナリストが公開プレゼンテーションを行った。
同大会は、2011年から毎年行われている日本最大級の中高生向けアプリ開発コンテストである。第15回大会は、ライフイズテック株式会社と株式会社丸井グループが主催し、一般開発部門ではアプリの企画力と技術力、AI開発部門ではAIの活用力、アイデア部門では協賛企業から提示された課題に対する解決の企画・提案内容が審査されている。
一般開発部門の優勝は、高校2年生の宮崎航大さんが開発した「Paper CAD」。紙の建物模型制作を直感的かつ効率的に自動化するWeb CADアプリで、3Dで設計した建物を自動で2D展開図に変換。誰もが挫折せずに操作できる点や、模型制作が「苦しい試練」から「ワクワクする創造」に変わる点などが評価された。
AI開発部門の優勝は、高等専門学校2年生の南 大地さんによる「Mathmosis(マースモシス)」。同アプリは、問題集を撮影してタブレット端末に取り込み、AIに質問や採点を依頼できる学習支援ツールである。AIが学習者の苦手分野を分析し、自動で復習問題やアドバイスを生成するのが特徴だ。
一般開発部門の準優勝には、保護犬猫のマッチングアプリ「わんにゃんマッチ」や、日常風景を特別な写真に変えてカレンダーにする「monoful(モノフル)」、AI開発部門の準優勝にはLLM(大規模言語モデル)を活用して知識を対話的に探る知識発見・共有ツール「InfoNode(インフォノード)」などが選ばれている。
ほかにも、AIが教材からポッドキャストやフラッシュカードを生成する「Neureka!(ニューレカ!)」や、ポケベル体験アプリ「Bellmy(ベルミー)」など、実用性や発想に富んだ作品が多数登場した。
決勝大会では、さまざまな分野で活躍する審査員がアプリの企画力を審査した。端末上で実際にアプリを操作するほか、ソースコードを確認しながら実装力を採点し、優秀な作品を選出している。今回の大会は、身近な課題に向き合う個人の情熱や、ユニークな着眼点をもとにしたレベルの高い作品が登場。AI時代に中高生が生み出す新たな価値を実感する大会となったという。
一般開発部門 準優勝 「わんにゃんマッチ」吉田香音さん(高校2年生)
AI診断やAR機能を活用し、最適な里親探しをサポートする保護犬猫のマッチングアプリ。ペットの個性や飼い主の環境を詳細に把握することで、双方にとって幸せな出会いを創出する。
一般開発部門 準優勝 「monoful(モノフル)」室山結子さん(高校2年生)
写真の中の特定の色だけが鮮やかになり、ほかの色はモノクロになる機能を通じて、自分だけのカレンダーをつくることが可能。色を探しに行くことでいつもの景色を見る目が変わり、1つの思い出として記録することができるという。
AI開発部門 準優勝 「InfoNode(インフォノード)」 西島賢太朗さん(高校1年生)、冨山翔太さん(高校2年生)
対話で選んだノードやカテゴリーを文脈としてAIに渡し、知識を芋づる式に辿れる知識発見・共有ツール。ノートやチャット、資料を自動で関連付けて可視化し、ユーザーとAIが同じ情報空間を参照しながら思考・創造を進められる。
江崎グリコ賞 「Neureka!(ニューレカ!)」大平直輝さん(中学3年生)
教科書やノートの写真をアップロードするだけで、AIがポッドキャストやフラッシュカードを自動生成し、学習の基本となる「理解」を効率化するアプリ。ギャル先生と真面目な生徒の対話形式が特徴。

































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